盛岡市がブランド戦略の一環で行った「盛岡ブランドポスター総選挙」が、市民やインターネット上で賛否両論の物議を醸している。当初100種類のポス ターを製作したが、盛岡三大麺のわんこそばと盛岡冷麺に関するポスター2点が業界関係者から批判を受け、市は「不適切な表現があった」として回収。98種 類での総選挙となった。「ポスターそのもののクオリティーが低い」という批判もあり、本来の狙いとは違った意味で注目を集めている。
ポスターは市が市内の広告代理店に委託し、100種類を各150枚作製。8月末までの約1カ月間、市役所やスーパーなどに張り、人気投票を行った。
市民には賛否両論がある。同市上田2丁目の専門学校生(19)は「(コピーの)砕いた表現は面白く、歩きながら見ても印象に残っていい」と好印象。一方、 同市八幡町の女性(70)は「命がけで商売している人にとっては表現一つ取っても大事。納得いかないかもしれない」と話す。
ポスターのオンライン投票の結果は今月中旬ごろ、同総選挙ホームページで発表する。 【写真=関係者から批判を受けて回収したポスター】