ユーキャンは12月7日、学びや資格取得に関する意識調査の結果を発表した。調査は11月2日〜8日、一都三県在住の10代~50代の591名を対象にインターネットで行われた。
コロナ感染拡大の中での資格取得に対する意識を聞くと、33.3%が「元々資格を取りたいと思っていたが、さらに必要性を感じるようになった」、26.7%が「資格取得には関心がなかったが、必要性を感じるようになった」と回答し、合わせて60%が資格の必要性を感じていることがわかった。
2022年に取っておくと「武器になりそうな資格」を質問したところ、1位「簿記」(18.8%)、2位「ファイナンシャルプランナー(FP)」(17.6%)、3位「TOEICテスト」(16.9%)という結果に。
2021年までは3年連続で「TOEICテスト」が1位だったが、4年ぶりに他の資格が1位に。お金関連の資格の重要性が上がってきている様子が窺える。
簿記に関しては「就職にも有利で、多くの人にとって役立つ知識だから(22歳女性)」「金銭関係の知識は何であれ役に立つと思う(38歳男性)」「どの職種においても役に立つから(40歳男性)」など、世代や性別を問わず活躍の可能性が広がることが人気の理由のよう。
2位には同じく定番かつお金関連の資格「ファイナンシャルプランナー(FP)」が続いた。「今後の資産運用も含めてスキルを持っておきたい(50歳男性)」「コロナによる不況で、資産形成の大切さを知ったから(28歳女性)」「これからの自身の生活設計にも役立ちそうだから(48歳女性)」と、もともとの関心の高さにプラスして、コロナ禍での資産への不安が現れる結果となった。
「TOEICテスト」に関しては「英語は海外取引で使う。使えなくてもいいが、使える人がより良い仕事に就くと思う(19歳男性)」「英語力の指標として多くの企業が TOEIC を重視しているから(24歳男性)」と引き続き就職や転職などビジネス面で武器になると考えているひとが多いとのこと。オンラインによるやり取りが一般化したことで、改めて英語の必要性を感じている方も多いよう。
また、2022年は4位に「IT パスポート」(15.7%)がランクイン。「いままで以上にデジタル化が進んでるので知識ある人のほうが有利だと思います (49歳女性)」「世の中のIoT化が進んでいてデジタル庁が設置されるなど今後需要が高まりそうだから(18歳男性)」といった声があり、デジタル化が進む世の中の変化が反映される結果となった。
以下、5位「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」(15.1%)、6位「メンタルヘルス・マネジメント検定」(12.5%)、7位「医療事務」(12.2%)、8位「調剤薬局事務」(11.3%)、9位「行政書士」(10.8%)、10位「宅建士」(10.5%)と続いた。
「今後新たな資格を取得したいか」と質問したところ、28.1%が「とても取得したい」、44.2%が「どちらかというと取得したい」と回答し、合わせて72.3%に資格取得への意欲があることがわかった。
(MN ワーク&ライフ編集部)