10代女子の7割弱は「記事内の静止画広告を無視している」――GMOメディアは10月30日、「10代女子のスマホ広告に関する調査」の結果を公開した。10代女子のほとんどが記事広告の意味を知らず、興味のある広告には好意的である人も過半数いることが分かった。
スマホ広告に「嫌な気分」
まず、スマートフォン広告の種類別に接触度を聞いた。「よく目にしていて、クリックしたことがある/(クリックしたことはないが)印象に残っている(合算)」で最も多かったのが、「ゲーム中に表示される、(アイテムやポイントなどの)インセンティブがもらえる広告」(38.1%)。反対に、「よく目にしているが、全て無視している」では「記事/サイトの中の静止画の広告」(66.9%)が最多だった。
スマホ利用中の広告表示にはネガティブな意見がほとんど。「広告が表示されると嫌な気分になる」は84.5%と突出していた。
一方で、「気になって調べていた商品が広告として表示されると、さらに興味がわく」(54.2%)、「スマホを利用中に広告が表示されても、興味のある商品・サービスだと不快に思わない」(52.6%)など、関心のある広告についてはポジティブな意見が多い。
「YouTuber」には好意的?
93.7%が「利用する」と答えた動画サービス「YouTube」はどうか。「飛ばせる動画広告は飛ばす」(97.5%)が最多な一方で、「興味がある内容の動画広告であれば飛ばさない」(73.7%)という意見も根強い。興味をひく内容であれば、広告視聴を期待できそうだ。
特に「YouTuber」が紹介する商品には好意的な声が多い。1位は「商品が良さそうであれば使ってみたいと思う」(35.1%)で、「好きなYouTuberが紹介している商品だったら使ってみたい/欲しいと思う」(27.3%)が続く。「広告と分かった瞬間に嫌になる/がっかりする」は、わずか7.6%にとどまっている。
「スマホ広告」「YouTuberの商品紹介動画」のいずれかもしくは双方で、視聴後に商品を検索・購入したものについては「化粧品・薬・健康食品」「衣料品」「アクセサリー・雑貨」がトップ3を占めた。
「PR」意味知らないが7割超
Webメディアの記事広告を意味する「PR/AD表記」は、74.0%が「意味を知らない」と回答。「知っている」と答えた子も「特に気にならない」(36.5%)、「内容が面白そうであれば見る」(32.2%)など、ネガティブな印象はあまりないようだ。
スマートフォンを所有する中学生以上の10代女子986人が対象。GMOメディアが運営する調査機関「プリキャンティーンズラボ」が、2017年10月13日~17日にインターネット調査を実施した。
回答者の属性は、中学生が50.0%で高校生が42.9%。スマートフォンのOSは「iOS」(54.6%)が「Android」(42.5%)を上回った。