かつては1~3月ころの冬生まれの赤ちゃんが多かったのですが、昭和50年ころから夏生まれ、つまり、10~12月に妊娠がスタートする赤ちゃんが多くなっているのって知っていますか?
■7~8月生まれの赤ちゃんが多い!
10~12月におめでたになる人が多いって知っていますか? 総務省統計局のホームページによると、明治33年から平成12年までの月別出生数のデータがあり、5年ごとに月別の出生数が記録されています。
データを見ると、明治33年から昭和40年までは圧倒的に1~3月生まれがベスト3を占めています。明治33年から昭和50年までの16回の統計のうち13回、1月生まれがベスト1となっています。
一方、昭和45年からは7月生まれがベスト3に入るようになり、昭和55年~平成12年までの5回の統計のうち、7月生まれは4回がベスト1。残りの1回 もベスト3に入っています。全体として見ると、昭和40年ころまでは圧倒的に1~3月の真冬生まれの赤ちゃんが多かったのですが、昭和50年ころから 7~8月の生まれの赤ちゃんが増え始めます。
7~8月生まれの赤ちゃんということは、いのちの始まりは10~11月に多いということなんですね。晩秋はいのちを授かりやすい何かがあるのでしょうか?
■昔と今のライフスタイルの違いが原因?
栄養状態が変わったとはいえ、今も昔も命を授かる方法や女性の身体のしくみに変化はありません。このような違いから何を見出すことができるでしょうか?
昭和40年ころとなると、経済も安定し豊かになった時期ですね。ここを境に月別出生数の特徴が変わり始めます。昭和40年以前の1~3月生まれの赤ちゃん は、4~6月に授かった赤ちゃんです。妊娠するときは、身体のエネルギーが高まっているときや、気持ちが緩んでいるときなど、さまざまです。
あくまで仮説ですが、昔は厳しい冬を小さい命が越えることは難しかったのではないでしょうか。風邪もひきやすく、今より食料の確保なども大変だったのでしょう。そんな厳しい冬を無事に越えた春先に気持ちが緩み、授かった人が多かったような気がします。
昭和40年以降は経済水準も上がり、一部の地域を除けば厳しい冬を過ごすことはそんなに難しいことではなくなりました。仕事をされていたり、子育て中であ れば、春から新年度に入り落ち着かない気持ちで過ごす方は多くなるのでしょう。春はうららかな気候ですが、花粉症の方も多く、年度始まりなので緊張状態が 多いように見受けられます。
10~12月となると、どのようにお過ごしでしょうか? さわやかな気候を味わったり、年末から年始のイベントに向けてわくわくした気持ちの方も多いのではないでしょうか? 春先に比べても、職場の新体制にも慣れて1年のうちで余裕があるときかもしれませんね。
■あなたの“得意な季節”はいつ?
かくいう私は5人の子どものうち、4人が11月・12月生まれ。夏生まれは1人だけです。
筆者自身は夏よりも冬が元気! 1年のうちで最もエネルギーが高まっているときなんですね。私は人それぞれで1年の四季の中で波があり、“得意な季節”があると考えています。あなたの心 身が得意な季節を思う存分に楽しみ、いきいきと過ごすことが妊娠の第一歩といえそうです。
この季節が楽しい! ということでしたら、妊娠準備中は毎日の食卓を見直し、パートナーと家庭的な雰囲気を楽しんで気持ち緩やかに過ごしてみてください。仲むつまじい2人の様子を見て、赤ちゃんがやってくるかもしれませんよ。