10月は“値上げラッシュ” 「うまい棒」12円→15円で…相次ぐ応援「20円でも」「企業努力すごい」

この秋、様々な値上げの波が押し寄せます。10月に値上げ予定の食品は3000品目前後で、半年ぶりの値上げラッシュに。郵便料金や薬の値段、火災保険料も改定されます。原材料費や物流費の上昇が、幅広いモノやサービスの価格上昇をもたらしています。 【図解】ランチ代が過去最高…平日ランチどうしてる? そこで今回の#みんなのギモンでは、「10月から生活どう変わる?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●食料品値上げ 何が?どれだけ? ●郵便や保険も値上げ なぜ?

■秋の値上げラッシュ…背景に円安も

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加納美也子・日本テレビ解説委員 「10月には、食品以外にも生活に関わる保険や医薬品などが値上がりします。私たちの生活はどう変わるのでしょうか?」 「まずは食料品について、帝国データバンクの調査によると、10月出荷・納品分から値上げする予定の食品は3000品目前後もあります。今年4月以来、半年ぶりの値上げラッシュになりそうです」 「主な食品を挙げます。ハム・ソーセージについては、日本ハム・丸大食品・伊藤ハムは最大で2割程度の値上げ。家庭用の食用油は、日清オイリオグループが家庭用12品目を4%~7%値上げし、昭和産業も12品目を1キロあたり20円以上値上げします」 「お菓子も値上げします。やおきんの『うまい棒』は、現在の12円から15円になります。これらの食品の値上げの理由については、原材料費・資材費・人件費・物流費の上昇に円安など、さまざまな理由が挙げられています」 鈴江奈々アナウンサー 「今は一時より円高傾向にありますが、為替の影響が価格に影響するのは半年ほど遅れるため、まだ円安の影響で値上げにつながっているということです」 桐谷美玲キャスター 「日々の生活に欠かせないものばかりなので、正直『うわー』とも思うんですが、仕方ないですよね」

■うまい棒「やおきん」に応援コメント

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加納解説委員 「うまい棒を販売するやおきんは、『お子様のお小遣いでも選ぶ楽しさを感じていただけるよう熟慮してきた。ただ原材料全般・人件費・包装資材費・配送費なども大きく上昇し、自社内で許容できる範囲を超え、価格改定を実施』などとコメントしています」 「この発表をを受けて、SNSではむしろ応援する声が上がっています。『20円でもいい。うまい棒がなくなる方が困る』『値上げラッシュで10円台キープ。企業努力がすごい』『変わらず食べ続けます!』といったコメントです」 桐谷キャスター 「息子がうまい棒をよく食べるので、なくなったら本当に困ります。値上げしてでも続いてほしいなと思います。よく考えれば、10円台で食べられていることが奇跡に近いです」 森圭介アナウンサー 「奇跡です。ありがとうございます」 河出奈都美アナウンサー 「どれだけ子どもの頃からお世話になってきたか…と思います。15円でも20円でも食べられることが希望なので、これからも頑張ってほしいです」 加納解説委員 「値上げしてますます頑張っていただきたいですよね」

■1994年以来30年ぶり…手紙も

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加納解説委員 「値上げは食品だけではありません。日本郵便は10月から手紙などの郵便料金を、約3割値上げします。現在は25グラム以下の定形の手紙は84円ですが、26円上がって110円に。50グラム以下の手紙も、現在の94円から110円に統一し、重さの区分が同じになります」 「手紙の値上げというのは、消費税の引き上げによる値上げを除くと1994年以来、30年ぶりとなります」 森アナウンサー 「あれから30年ですか…。(当時)高校生でしたが、『切手の値段が変わるんだ』と衝撃を受けました。あれ以来ということですね」 加納解説委員 「通常はがきも7年ぶりに値上げし、現在の63円から85円になります。レターパックも約15%値上げされ、『プラス』は520円から600円に、『ライト』は370円から430円となります」 桐谷キャスター 「この前郵便局に行ったらお知らせが貼ってあって、びっくりしました。値上げをする理由は何ですか?」 加納解説委員 「デジタル化によって年賀状などの郵便物が減少する一方で、人件費や物流費の上昇などが影響しています。日本郵便の『郵便・物流事業』は昨年度686億円の赤字となっていて、そういった中での値上げとなります」 森アナウンサー 「値上げは、郵便局で働く方々のお給料を上げるためにはしょうがないかなとも思います」 「レターパックのように物理的に物を運ぶものは使わざるを得ないでしょうが、メッセージを送るはがきなどは『高くなるのならSNSやメールでいいかな』と、どんどん使わなくなってしまう流れができるのではと心配です」 河出アナウンサー 「私も大人になって数えるくらいしか出していないんじゃないかなと。たまに出そうとすると、『これでいいんだっけ?』とポストの前で躊躇(ちゅうちょ)してしまいます…」 鈴江アナウンサー 「デジタルの流れは止められないですよね」

■医療用塗り薬は自己負担額がUP

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加納解説委員 「薬も値上げします。第一三共ヘルスケアは、解熱鎮痛剤『ロキソニンS』など13品目を、10月1日出荷分から6%~19%値上げします。ロキソニンS(12錠)は現在の価格の713円から768円(希望小売価格)となります」 「原油や物流の費用上昇に伴い、原材料や包装資材などの価格が高騰していることが理由だといいます。また、医療用の保湿用塗り薬『ヒルドイド』は、厚生労働省が自己負担額を引き上げます」 「クリームタイプ100グラムは現在3割負担で555円ですが、10月から813円になります。これはコスト上昇などの理由ではなく、厚労省が価格の安い後発薬のジェネリック医薬品の利用を促進するためです」 「この他にも、特許が切れた先発薬のうち、販売から数年たっているものや、ジェネリックへの置き換えが進んでいるものについては、先発薬を使う場合の患者の自己負担額が引き上げられます」 鈴江アナウンサー 「私の子どもは肌が弱く、ヒルドイドはよくお世話になりますが、値上げによって本当に必要としている人が手を出しづらくなることが懸念されます。一方で、薬全体のお金、社会保障費がどんどん膨れ上がっている中で必要な値上げは致し方ないのかなと思います」 森アナウンサー 「ジェネリックも中身は同じわけですからね。安いものを使って皆さんの負担分を少しでも減らしていこうということですね」

■2019年以降4回目…火災保険も

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加納解説委員 「東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保の損害保険大手4社は10月から、住宅向けの火災保険料を全国平均で10%程度引き上げます」 「理由は、相次ぐ自然災害や建物の老朽化、物価高騰に伴う住宅の修理価格の上昇などで、保険会社の支払い額が増えているためです。大手損害保険会社4社の住宅向け火災保険値上げは、2019年以降、4回目です」 「この秋も様々な値上げの波が押し寄せますが、出すものと控えるものを上手に選別して、家計への影響を最小限に抑えたいものです」 (2024年9月25日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

【みんなのギモン】 身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)

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