10月期の新作ドラマが続々と発表されている。数えてみれば、ジャニーズの主演ドラマがなんと7本も! 準主演ドラマを入れたらさらに増える。同じ事務所の所属タレントが1クールにこれだけ占拠できる理由とは。
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10月期のジャニーズ主演ドラマは以下の通りだ。
独立放送局の主演ドラマもある。
●テレビ神奈川「信長未満−転生光秀が倒せない−」主演:辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)
さらに準主演ドラマはと言えば、
●フジテレビ「silent」(木曜22:00)主演:川口春奈、準主演:目黒蓮(Snow Man)
●テレビ東京「夫婦円満レシピ〜交換しない?一晩だけ〜」(水曜24:30)主演:佐津川愛美、準主演:千賀健永(Kis-My-Ft2)
また、10月スタートの朝ドラ「舞いあがれ!」(NHK)には横山裕(関ジャニ∞)、Snow Man目黒も登場する。むろん、連ドラの共演作品となればさらに増えて、凄まじい数となる。民放プロデューサーに聞いた。
若手の台頭
「さすがにプライム帯の主演ドラマは3本ですが、それにしても多いですね。SMAPが解散し、TOKIOは3人に、嵐が活動休止となって、ジャニーズの力も衰えたという声もありました。ところが、実はジャニーズの全盛期は今じゃないかと言う業界人は少なくありません」
しかも、主演級の多くが若手だ。
「今のジャニーズで若者に人気があるのは、9人組のSnow Manと6人組のSixTONESと言われています。このメンバーが出演するドラマも多い。実際、両グループのメンバーの適材適所を見極めて、様々な仕事を割り振っているようです。彼らはともに2020年1月のCDデビューです。ジャニーズ副社長で子会社ジャニーズアイランド社長の滝沢秀明さんがプロデュースした初のグループですから、思い入れも強いのでしょう」
具体的には?
「SixTONESのメンバーで京本政樹の息子の京本大我が、『束の間の一花』(日本テレビ)で連ドラ単独初出演。主題歌はSixTONESの新曲『ふたり』で、製作著作に子会社のジェイ・ストームが名を連ねているほど。同じくSixTONESのジェシーが主演する『最初はパー』(テレビ朝日)の主題歌も彼らの別の新曲『Good Luck!』で、企画・原作・脚本は秋元康です。またSnow Manの目黒がヒロインの相手役を務める『silent』には、先輩の風間俊介が脇を固めるなど余念がありません」
ジャニーズのベテランたちはどうなのだろう。
亀梨には厳しい?
「キムタク(木村拓哉)や二宮和也、岡田准一には、さすがの滝沢さんも何も言えないかもしれません。しかし、9人から3人となったNEWS、6人から3人となったKAT-TUNなど、問題を起こしたグループを推すことはないとみています。滝沢さんは“クリーンなジャニーズ”を目指して事務所改革に努めました。問題を起こしたタレントを即処分した一方で、真面目にやっている子にはチャンスを与えるという方針を進めてきましたから。そのため、King & Princeの平野紫耀や高橋海人、Kis-My-Ft2の玉森裕太、Hey! Say! JUMPの山田涼介らの中堅が重用されてきているのでしょう」
KAT-TUNにはこれまで様々なドラマで主演を務めた亀梨和也もいるが、
「山P(山下智久)とW主演した2005年の『野ブタ。をプロデュース』(日テレ)などはヒットしましたが、亀梨単独では意外にヒットが少ないんです。バラエティ初MCを務めた『一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!』(日テレ)も1年で打ち切られましたから、バラエティの仕事も難しくなった。来年には主演映画『怪物の木こり』(監督:三池崇史)が公開されるそうですが、これがヒットしなければ俳優としてもピンチを迎えるのでは」
全盛期を迎えたと言われるジャニーズにあって、厳しさを感じているベテラン所属タレントは少なくないかもしれない。
デイリー新潮編集部