14年ぶり開場の深沼海水浴場で宮城のインフルエンサーがごみ拾い

 東日本大震災以降、遊泳禁止が続いていた仙台市若林区の深沼海水浴場が今夏、14年ぶりに開場されるのを前に6日、動画共有サイトなどで影響力のある宮城県ゆかりのインフルエンサーらが清掃活動を行った。

 

 「ユーチューブ」や「TikTok(ティックトック)」などで活動するインフルエンサーや一般参加者ら約70人が参加。花火の燃えかすや漁業用ロープなどを集め、1時間半ほどでごみ袋計20袋分になった。

 八木山ベニーランド(太白区)のスタッフで、同園の情報を発信するシブやん(本名渋谷悠斗)さん(24)が中心となって企画した。渋谷さんは若林区の六郷小5年の時に震災を経験し、当時通っていたサッカースポーツ少年団のコーチを津波で亡くして以降、恐怖心から海に近づけなかった。

 震災前によく家族で訪れた深沼海水浴場が開場することを知り、「自分のように海に嫌悪感を抱く人や震災後に生まれた子どもたちが少しでも海を楽しめるようにしたい」と、インフルエンサーらに清掃活動への参加を呼びかけた。

 インスタグラムのフォロワー数が4万人超の宮城のらむちゃん(本名小林来夢)さん(24)は「投稿をきっかけに海を訪れつつ、近隣の震災遺構などにも足を運ぶきっかけになればうれしい」と話した。

 深沼海水浴場は15日~8月18日に開設される。海水浴シーズン後も清掃活動を行う予定。

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