148センチの大物クエ釣る 重さ40キロ、鍋料理なら100人前

和歌山県すさみ町見老津沖で11日、全長148センチ、重さ40・4キロの大物クエが釣り上げられた。案内した釣り船「黒龍丸」の船長、今村喜代人さん(67)は「40キロを超えるクエは国内でもそうない。それをレジャーで釣ったのだからすごい」と話し、周辺の釣り船業者も驚いている。

釣り上げたのは大阪市大正区の塗装業、佐野正幸さん(57)。黒龍丸に乗船し、見老津漁港を同日午前6時すぎに出港した。

仕掛けは道糸がPE12号、ハリスがナイロン50号、針がクエ針25号、重りが150号。リールは手巻き。釣ったばかりのサバを餌にして、2・3キロ沖の深さ75〜85メートルのポイント「平瀬」で釣り始めた。半時間ほどたった7時半すぎに大きな引きを感じ、巻き始めると「根に掛かっているのか」と思うほど重かったが、必死で巻き上げたという。

途中、横に引っ張られたことで船長から「サメかも」という声が出たが、その後は軽くなり、5分もたたないうちに水面に現れ、乗船していた他の釣り人とともに「これはでかい」と歓声を上げて喜んだ。

佐野さんは子どもの頃に釣りを始め、さまざまな釣りに挑戦。今夏からは大物狙いをしており、1カ月ほど前には重さ50キロのクロマグロを釣り上げたという。クエを釣ったのは今回が初めて。「まさかの大物。他の釣り船の釣り人も祝福してくれたのがうれしかった」と喜んだ。

地元の料理店によると、鍋料理なら100人分以上になるという。佐野さんは「釣り仲間や親戚、近所の人を招いて、刺し身や鍋料理を振る舞いたい。解体ショーもしたい」と楽しみにする。

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