15年上半期は8兆円の黒字=経常収支、赤字から転換

財務省が10日発表した2015年上半期(1~6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益などの状況を示す経常収支は、8兆1835億円の黒字となった。
前年同期は4977億円の赤字で、上半期として2年ぶりに黒字転換した。
黒字幅は、東日本大震災前の10年下半期(9兆5692億円)以来の高い水準。円安や原油価格下落を背景に貿易収支の赤字幅が縮小したことに加え、企業の海外子会社からの配当や利子などを示す第一次所得収支の黒字が大幅に拡大したことが寄与した。
同時に発表された6月の経常収支は5586億円の黒字だった。黒字は12カ月連続。

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