長時間スマートホンを使うとカレンダーの文字がぼやけて見える。顔を上げたら話しかけて来た人の顔がボケボケ。「スマホ老眼」だ。眼科医の後 藤英樹医師が警鐘を鳴らす。「小さな画面を近くで見続けていると、目の筋肉が緊張しっぱなしになってピント調整力が疲れてくるんです。これがスマホ老眼。 放っておくと、生活にさまざまな障害が出てきます」
30分のスマホで「目の調整力」3~4歳低下
スマホ老眼は20代、30代でも起こる。どのくらい目の機能が低下するのか。近藤泰郎アナが後藤医師の病院で体験した。「目の調整機能は年齢ともに低下します。通常の状態で測ってみますと、私39歳ですが、まあ平均よりちょい下くらいです」
後藤医師「これなら普通です。大丈夫、十分機能してます」
そして、近藤アナは30分ほどスマホを見続けてから再び測定してみる。「あれ、ガクンと下がりました。さっきより3~4歳老化という数値です。30分でこれですから、もっと長時間だったらさらに低下するのでしょう」
子どもはけいれん起こしたり、斜視の危険
注意しなければならないのは大人よりも子供だ。川端秀仁医師(眼科医)は子供の問診で必ず「1日にスマホをどのくらい使うの」「使うとき目と 手の距離は何センチくらい離れているの」と聞く。「子供はピント合わせの力が強いんです。近視の子供は度合いが進んでいくおそれがあります。また、1日中 スマホを見る生活を長期間続けると、眼球内の毛球体筋のピント調節機能が不能になって調節けいれんを引き起こしたりします。内斜視という物が二重に見える 症状が出てくることもあります」
スマホ老眼の予防は3点ある。「1時間に1回は3~5分程度は目を休める」「手のひら(近く)と窓の外(遠く)を交互に見る」「40度のオシボリで3分間温める」(近藤アナ)