お金を貯めたいと思ってもなかなかうまくいかないのが現実ですよね。でも、20代で金融資産が1,000万円以上という人も、実はけっこういるのです。そのように若くして資産を築ける人はどのような特徴を持っているのでしょうか。聞いてみました。
■20代で、保有金融資産1,000万円以上という人は7.3%!
フィデリティ退職・投資教育研究所が2014年4月に実施した「勤労者3万人の退職準備状況 20代、30代の現状と改善へのアプローチアイデア」によると、
・20代で、1,000万円以上の金融資産を持っている人は「7.3%」います。
この7.3%の人のプロファイルを見てみると、以下のようになっています。
■金融資産を1,000万円以上保有する人
・そのうち約70%が比較的大手企業で働いている。
・その平均年収は451.4万円。
・男女比は53:47。
・保有する金融資産の平均金額は2,743.4万円。
・退職後の生活のための保有金融資産は1,010.1万円。
驚くべき結果ではないでしょうか。
1,000万円以上というくくりながら、その保有金融資産の実額は平均で2,743.4万円もあるのです。これは、同年代の保有金融資産の平均額593.1万円のなんと4.6倍です。
また、退職後の生活のための保有金融資産は、同年代の平均金額284.6万円の3.5倍となっています。保有資産の格差がとても大きいことが分かりますね。
※……金融資産の平均の中央値は1,000-2,000万円です。
■保有金融資産の大きい20代の特徴!
フィデリティ退職・投資教育研究所は、この「保有金融資産1,000万円以上の20代」の特徴として、以下の5つを挙げています。
1.確定拠出年金に積極的であること
2.年金制度を理解していること
3.退職後の生活を楽観していないこと
4.資産運用に積極的であること
5.お金に関する情報をWebと新聞から入手していること
5に関しては、「2割が金融機関のWebサイトを入手先としており、同世代の2倍の水準となっている」とのことです。資産形成のためにはいち早く情報を入手しなければならない、ということでしょうか。
また「投資に対するポジティブなイメージを持っている」という点でも、20代全体平均と大きく異なっています。
■投資に対するポジティブなイメージ
・20代平均:25.9%
・保有金融資産1,000万円以上の20代:41.1%
お金持ちほど投資にポジティブなイメージを持っているということですね。もっとも、若い世代ほど投資に前向きだということは、同研究所の調査で明らかになっています。
いかがだったでしょうか。お金をうまくためるには、やはり情報収集を怠らず、年金など、お金が流れる仕組みをよく理解していないといけないようですね。
⇒データ出典:『フィデリティ退職・投資教育研究所』のアンケートデータ
http://www.fidelity.co.jp/retirement/pdf/20140522.pdf
(高橋モータース@dcp)