20代女性、1日平均2時間は携帯でネット接続 – 博報堂DY調査

博報堂DYメディアパートナーズは11日、生活者のメディア接触の現状を分析する「メディア定点調査2013」を発表した。今回の調査で、20代・30代女性を中心として携帯電話からのネット接続が大幅に伸びていることがわかった。特に20代女性では、昨年に比べて接続時間が50分以上増加、1日に平均約2時間、携帯電話でネット接続することが明らかになった。
東京地区の調査結果によると、マス4媒体とインターネット2媒体を合わせた1日のメディア接触時間は、約5時間53分(週平均)と昨年とほぼ同数値となった。2010年以降、メディア接触時間は350分前後を推移しており、飽和状態であると推測されている。ただし、接触時間の内訳には変化がみられた。
携帯電話(スマートフォンを含む)からのインターネット接続時間は50.6分と、昨年の40.4分から10分近く伸びる結果となった。一方、昨年に引き続きパソコンからのインターネット接続は減少を続けており、スマートフォンの普及を背景に、インターネットを利用するデバイスがパソコンからスマートフォンに移り変わりつつあることがわかる。
携帯電話からのインターネット接続時間の伸びは、20代・30代女性が特に顕著。20代女性では昨年の67.8分から52.1分に伸びて119.9分となり、20代女性は平均で1日2時間、携帯電話からネット接続していることがわかった。また30代女性では昨年の45.3分から28.6分伸びて73.9分となった。
スマートフォンの所有状況は45.0%で、昨年の31.0%から10%を超える伸びを示している。スマートフォンの利用機能は、メール送受信/検索/通話/カメラなどが中心だが、10代では通話よりも、動画を見る/コミュニケーションアプリを使う/SNS、ミニブログを使う/ゲームなどの数値が高い結果となった。
また、TV視聴時の態度・行動では、携帯電話やスマートフォンを操作しながらテレビ番組を見るという回答が48.6%を占めた。スマートフォンは、今度も急速に普及していくと予測されており、携帯端末と既存メディアを組み合わせた情報体験の設計がさらに重要なものになるとしている。
なお、調査は、東京都/大阪府/愛知県/高知県の4地区において15歳~69歳の男女個人を対象として行われたもので、サンプル数は約2,614。

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