日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が1月5日に発表した2016年の新車販売統計(速報)によると、総販売台数は前年比1.5%減の497万0260台となった。2年連続で前年を下回り、11年以来5年ぶりに500万台の大台も割り込んだ。
16年は後半になって登録車が回復の足取りを強めたが、15年初めから落ち込みが始まった軽自動車は燃費データの不正問題もあって低迷が続き、市場全体を押し下げた。総台数のうち登録車は、3.0%増の324万4798台と2年ぶりのプラスだった。トヨタ自動車の『プリウス』のほか、16年後半に投入された日産自動車の『セレナ』や『ノート』、富士重工業(スバル)の『インプレッサ』といった新型車が回復をけん引した。
一方で軽自動車は9.0%減の172万5462台と2年連続でマイナスとなった。15年4月の軽自動車税の増税を前にした駆け込み需要の反動減が長期化した。16年12月の新車販売総台数は前年同月比7.6%増の39万7536台で、2か月連続のプラスだった。登録車は10.8%増と、8月から5か月連続で増加し、軽自動車も1.7%増と14年12月以来丸2年ぶりにプラスに浮上した。