2017上半期ブレイク俳優ランキング

2017年も早いもので折り返し地点を迎えた。そこでORICON NEWSでは、この半年間のエンタメシーンをリードした著名人を発表する恒例の『2017上半期ブレイク俳優(男優)ランキング』を発表。見事首位に輝いたのは、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』や『カルテット』(TBS系)など話題作に引っ張りだこだった【高橋一生】。10~50代の世代別結果においても全て首位を獲得するなど、2位以下に圧倒的な差をつける結果となった。

【ランキング表】注目の若手俳優が勢ぞろいした2017上半期ブレイク俳優TOP10

■確かな演技力はもちろん、“誠実さ伝わる美声&笑いジワ”で老若男女から熱視線!

堂々たる首位を戴冠したのは【高橋一生】。1月期放送のドラマ『カルテット』(TBS系)では家森諭高役を好演、松たか子、満島ひかり、松田龍平と演技派4人が結集した群像劇は高い評価を受け、長年積み上げてきた俳優としての実力を一気に開花。低音ながら誠実さが伝わる美声が女性から支持され、先ごろ『めざましテレビ』(フジテレビ系)で高橋の人気を検証した際には“笑いジワ”のできる笑顔が最大の魅力とも紹介された。

現在36歳の高橋だが、そもそも弱冠10歳で映画『ほしをつぐもの』でデビュー。1995年には、スタジオジブリのアニメ映画『耳をすませば』で、バイオリン職人を目指す天沢聖司の声を演じたことでも知られている。その後も、他ジャンルの役柄を巧みに演じ分け、近年は大河ドラマ『軍師官兵衛』(NHK総合)に井上九郎右衛門役で出演。さらに、15年のドラマ『民王』(テレビ朝日系)では総理大臣秘書の貝原茂平役で出演し、貝原のスピンオフドラマが放送されるほど話題を集めた。

そんな高橋は男女問わず高い人気を獲得し、今回の調査でも10代~50代の各年代で1位を獲得。「『カルテット』終了後の高橋一生ブームはすごかったので」(東京都/20代/女性)、「癖のある脇役が多かったが、『カルテット』の演技、存在感が良かった」(埼玉県/50代/男性)と、やはり『カルテット』で人気が飛躍。特に女性陣からは、「たたずまいが美しい」(埼玉県/50代/女性)など、どんな役にもシンクロする自然なたたずまいも絶賛されている。

今年に入ると、森永乳業『MOW』、キリン『旅する氷結』などのCMにも多数起用され、さらにファンを魅了した高橋。そんな彼は、昨年亡くなった演出家の故・蜷川幸雄さんの所属事務所・舞プロモーションの所属であり、蜷川さん演出の『元禄港歌-千年の恋の森-』などの舞台でも活躍。“蜷川イズム”の継承者としても今後の活躍が注目されている。

■話題の“塩顔イケメン”が『タラレバ娘』金髪役で更なる飛躍!

続く2位にランクインしたのは、さっぱりした顔を表する“塩顔イケメン”として人気の【坂口健太郎】。1月期ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)では、Sキャラの金髪モデル・KEY役を演じて話題をさらった。さらに2月公開の映画『君と100回目の恋』では歌手・miwaとダブル主演を果たし、歌姫役の彼女を一途に思うギタリスト役に。ギター演奏に初挑戦ながら、練習を積んで難役に挑んだ。1位の高橋とは同じ“塩顔”として比較されることもあるが、20年の俳優キャリアを誇る高橋に対して、坂口は俳優デビュー3年目というルーキー。7年間に渡り専属モデルを務めてきた『MEN’S NON-NO』を6月に卒業し、今後さらに俳優業に力を入れていくようだ。

主な支持理由としては、「『東京タラレバ娘』のKEY役が合っていたと思うから」(福岡県/20代・男性)、「ドラマや映画でよくみるから」(佐賀県/20代・女性)など同世代男女から評価の声が特に多かった。昨年公開の映画『64-ロクヨン- 前編/後編』では記者役に挑み、第40回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。「いろんなジャンルの役をこなしていて、すごいなと思った」(佐賀県/20代・女性)など、更なる可能性に期待する声も挙がった。

■ドS王子役やジョジョなど“二次元作品”ラッシュで今年の顔となるか!?

3位には、少女漫画原作の“王子様キャラ”で人気の【山崎賢人】がランクイン。昨年の映画『オオカミ少女と黒王子』、映画『四月は君の嘘』でドSキャラ、ピアニストなど、それぞれタイプの異なるイケメン役を好演。今年公開の映画『一週間フレンズ。』では、一週間で記憶を無くしてしまうヒロインを一途に思う高校生役で、新たな“演技幅”を披露。さらに今後は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』、『斉木楠雄のΨ難』、『氷菓』など人気“二次元作品”の映画版で主演を果たすのも注目だ。

彼を支持するコメントとしては「役の幅が広がり、更に名を広めたと思うから」(愛知県/10代・女性)、「いろんな映画やドラマに引っ張りだこだから」(福岡県/20代・女性)など、多彩な役柄を好演したことで知名度を高めていったのが分かる。また、『ジョジョ』など男性に人気の作品にも出演することで男性からの注目も集まり、「演技の幅が広がっている」(茨城県/10代/男性)、「演技派」(北海道/50代/男性)など、演技力に注目する声も高まっている。

■培ってきた経験が“演技”という表現に昇華、注目の若手続々!!

そのほか、7位にはドラマ『就活家族 ~きっと、うまくいく~』(テレビ朝日系)、映画『ちょっと今から仕事やめてくる』に出演した【工藤阿須加】がランクイン。「爽やかな感じがいい」(大阪府/40代/男性)、「前から応援しています。普段の姿も好感が持てます」(兵庫県/40代/女性)など誠実そうな人柄も人気を呼んでいる。

8位にランクインした【中川大志】は、大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)で豊臣秀頼を演じ、今年は『きょうのキラ君』、『ReLIFE リライフ』で主演を果たした。「まだ若いのに色々な役をこなされていて、顔面も整いすぎていて素晴らしいから」(東京都/10代/女性)、「演技力が高く、さわやかでルックスも良いから」(埼玉県/40代/女性)など、女性を中心に演技力を評価する声が挙がった。

さらに9位の【成田凌】は、モデル業から俳優も務め、今年は映画『キセキ ーあの日のソビトー』、ドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)に出演。「『逃げ恥』で知って、『人は見た目が100パーセント』でさらに気になる存在になった」(東京都/30代/女性)と昨年放送のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)など話題作に出演したことでさらに知名度を上げている。「チャラい役も真面目な役も似合う!」(秋田県/20代/女性)など、そのふり幅の広さに期待する声が高かった。

“塩顔”ブームの中で20年以上のキャリアを誇る高橋と、俳優歴はまだ3年目の坂口が1、2フィニッシュとなった今回のランキング。モデルからスタートした坂口や成田が高い演技力を披露し注目されるように、培ってきた経験が“演技”という表現に昇華され飛躍を遂げているようだ。さらに強烈なキャラクターを発揮し、今後もエンタテインメントの世界をリードしていく彼らから目が離せない。

【2017年 上半期ブレイク俳優ランキングTOP10】
1位 高橋一生
2位 坂口健太郎
3位 山崎賢人
4位 竹内涼真
5位 大谷亮平
6位 千葉雄大
7位 工藤阿須加
8位 中川大志
9位 成田凌
10位 賀来賢人

【調査概要】
調査時期:2017年6月14日(水)~6月20日(火)
調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代~50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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