2017年第1四半期の国内携帯電話出荷のうち、アップルの「iPhone」が約48.4%という著しく高いシェアを獲得したことが、IDC Japanの調査でわかった。
同調査によれば、スマートフォンとフィーチャーフォンをあわせた、第1四半期の携帯電話出荷数は879万台(前年同期比9.0%増)だった。2016年に入ってから出荷台数は下落傾向にあったが、IDCでは「回復基調にあると言える」と指摘する。
このうち、アップルのiPhoneの出荷数は426万台(前年同期比6.3%増)で、シェア48.4%。フィーチャーフォンを除くスマートフォンだけでのシェアを見ると50%と半数を占めるまでになり、レポートでは「日本市場での圧倒的な強さを保っている」と評する。
シェア2位は京セラ、3位はシャープ、4位はソニー、5位は富士通と続く。この順位はフィーチャーフォンを除くスマートフォンだけのシェアでも同じだった。
順位 | メーカー名 | 携帯電話全体シェア | スマホ出荷数シェア |
1位 | アップル | 48.4% | 50.0% |
2位 | 京セラ | 11.5% | 11.8% |
3位 | シャープ | 10.4% | 10.8% |
4位 | ソニー | 7.9% | 8.2% |
5位 | 富士通 | 7.4% | 5.7% |
フィーチャーフォンだけの出荷数は27万台。これは前年同期比で82.0%減という実績であり、レポートでは「この市場は急速に終息を迎えている」と厳しい状況を示す。
スマートフォンだけの出荷数は851万台、前年同期比30.1%だった。
またSIMロックフリーの端末の出荷数は76.6万台だった。これはスマートフォン市場の9.0%でしかないという。