マクロミルは1月8日、「新成人に関する定点調査」を発表。1月に成人式を迎える全国の平成10~11年生まれの男女500名に、日本の未来の明暗や国民年金制度、スマホ、SNSの利用率などを調査した。調査期間は2018年12月17日~12月18日で、調査対象はマクロミルモニター会員。
日本の未来「明るい」37%、「暗い」63%
日本の未来は「明るいと思う」は37%、「暗いと思う」は63%。明るいと答えた人に理由を聞くと「2020年東京オリンピック」や「2025年大阪万博」の開催が控えているから、「景気回復のニュース」を見聞きするからなどの回答が目立ったという。暗いと答えた人の理由は「少子高齢化」への不安、「政治問題」などが多く挙がったとのこと。
明るいと思う割合は2014年の44%が最高でその後減少したが、2017年からの2年間で徐々に増加している。
国民年金制度「信頼できる」は41%。緩やかな上昇傾向
国民年金制度を「信頼できる」は41%。この割合は聴取を始めた2014年の27%を底に、緩やかな上昇傾向にあり、今年は41%で最高の信頼度だった。信頼できる理由を聞くと「国の制度・運営」だからという回答が目立ったが、「制度自体は信頼できるものの少子高齢化よる需給等の不安」なども挙げられたとのこと。
信頼度は上昇傾向にあるものの、「信頼できない」が59%という人の方が引き続き多数派であることは変わらない。理由は「金額が減る・貰えない」などの受給の不安・不満が圧倒的だったという。
スマホは「iPhone」が65%、「Android」は31%
2013年から所有率が上昇し続けている「iPhone」は、今年「ノートパソコン」を追い抜いて初めて1位になった。スマホという観点で見ると、2016年にiPhoneがAndroidを追い抜き、以降はその差は年々広がっている。今年はiPhone所有率が65%、Androidは31%でその差は倍以上。一方で、iPhone以外のデジタル端末の所有率は、おおむね下降傾向にある。
SNSは「Instagram」が3年で2.4倍に
新成人のSNSの利用率は、1位が「LINE」で96%、2位は「Twitter」で78%、3位は「Instagram」で60%。昨年の順位と変動はなかった。Instagramは昨年からの上昇率では1位で、聴取を開始した2016年から2.4倍となった。一方で、最近若い人の間で話題だと言われる「TikTok」の利用率は12%に過ぎなかった。