2023年のカレンダーで3日以上の連休は年末年始を除いて7回と、2004年以降20年間の平均的な日数よりやや少ない。前半は1、5月の各1回だけだが、後半は7~11月に毎月1回ある。回数の変遷をたどると以前はもっと少なく、現在に近づくにつれて増えていることが分かる。年の初めに日本の連休事情を調べてみた。(編集局コンテンツセンター・藤沢和久)
今年の3連休以上は以下の7回。
(1)1月7~9日(成人の日)
(2)5月3~7日(憲法記念日、みどりの日、こどもの日)※5連休
(3)7月15~17日(海の日)
(4)8月11~13日(山の日)
(5)9月16~18日(敬老の日)
(6)10月7~9日(スポーツの日)
(7)11月3~5日(文化の日)
大型連休、工夫すれば最大9連休
大型連休は1、2日に休みが取れると4月29日~5月7日の9連休になる。他に2月24日、3月20日、11月24日を休むと4連休が確保できる。
「ハッピー…」で3日以上が増加
内閣府のホームページに1955~2023年の祝日一覧があるのを見つけた。表計算ソフトを使って分析してみると、年末年始以外で3日以上の連休は1年当たり平均5・40回だった。
1956、1970年は3連休が1回のみだった。当時は祝日の数が現在の半分程度だったことや、大型連休が飛び石だったことが主な要因だ。
日本の祝日は祝日法改正で1973年に日曜と重なった場合の「振り替え休日」、1985年には二つの祝日に挟まれた平日を休みにする「国民の休日」ができた。2000年には「成人の日」などを月曜に移動する「ハッピーマンデー」が始まっている。
このため年末年始以外で3日以上の連休は2004年以降の20年間に限ると7・90回に増える。最多は2018年などの10回、最少は2004、2021年の5回だった。
ちなみに毎年必ず8月6~8日の日程で開催されている夏の風物詩「仙台七夕まつり」は2023年、前夜祭が土曜、初日が日曜、2日目が月曜、最終日が火曜となる。