2024年産米、東北は「やや良」 10月25日現在作況 7月の記録的大雨で山形は「やや不良」

東北農政局は19日、東北6県の2024年産水稲の作柄概況(10月25日現在)を発表した。東北の作況指数は103の「やや良」(102~105)で、前年同期から2ポイント上昇した。山形を除く5県は好天に恵まれ「良」「やや良」となったが、山形は7月の記録的大雨や低温、日照不足の影響があり「やや不良」(95~98)だった。

 県別、地域別の作況指数は地図の通り。県別は山形、福島を除く4県で前年同期を1~5ポイント上回った。福島は横ばい、山形は3ポイント下回った。地域別では大雨に見舞われた庄内、最上両地域が94の「不良」となった。

 穂数に1穂当たりのもみ数を乗じた全もみ数は、宮城が「多い」(106%以上)、岩手、福島が「やや多い」(102~105%)、秋田は「平年並み」(99~101%)。青森と山形は田植え後の低温や日照不足の影響で「やや少ない」(95~98%)だった。

 登熟(もみの実入り)は福島が倒伏の影響で「やや不良」が見込まれるが、他の5県は順調に進んだ。東北全体の10アール当たりの予想収量は前年比14キロ増の583キロ。県別は青森(623キロ)、宮城、山形(583キロ)、秋田(582キロ)、岩手、福島(569キロ)。

 6県の水稲作付面積は前年比3000ヘクタール減の40万200ヘクタールで、うち主食用米は1万600ヘクタール増の31万9800ヘクタールとなる見通し。昨年秋以降、主食用米の相対取引価格が上昇したことなどが影響した。6県の主食用の予想収穫量は10万6000トン増え、186万5000トンを見込む。

 県別の主食用の作付面積と予想収穫量は次の通り。 青森3万7200ヘクタール、23万1800トン▽岩手4万3100ヘクタール、24万5200トン▽宮城5万8400ヘクタール、34万500トン▽秋田7万2200ヘクタール、42万200トン▽山形5万2400ヘクタール、30万5500トン▽福島5万6500ヘクタール、32万1500トン

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