「おっさんレンタル」というサービスをしている人がいる、もちろん派遣系でも、出会い系でもない。どうしてそんなことを思いついたのか聞いてみることに。そのおっさんとは、西本貴信さん。現在46歳のファッションプロデューサーをしているという男性である。
―なんでこんなことを初めたんですか?
「世の中では、おっさんの評価が低い。そんな中でも、まんざらでもないおっさんがいるぞ、かっこいいおっさんもいるぞ、みたいな感じではじめてみました」
依頼者はすでに100人を超えているという。依頼者の男女比は、4対6くらい。年齢層は21歳から上は83歳までと幅広いそうです。
「かっこいいおっさんと言っても、外見だけじゃなく内面もある。おっさんって説教臭かったりくどかったりする場合が多い。逆に若い子から学ぶこともけっこうある。お互い学ぶこともあるぞっていう気持ちにもなります」
―どんな依頼が多いですか?
「飲みに付き合ってくれとか、買い物に付き合ってくれ、とかいろいろです。結果的に話していくウチに相談っぽくなるので、一番多いのは恋愛相談ですかね。嫁が27歳なので若い子の気持ちもわかってくれそうと思われているようです」
―デートの相手をしてくれというのはないんですか?
「一対一で会うことはありますが、こっちにその気がまったくないのがわかるのでデートにはならない。リピーターが多く、向こうはおっさんの友達ができたと思っているみたいで、電話で急に呼び出されたりもする。その時、スケジュールが合えば会いたいなと思うし、時間が空いていれば行きます。本業がちゃんとあるのでレンタル業はスキマにやっている。本当にボランティアみたいな感じです」
人生で出会える人数が決まっているとしたら、自分から間口を広げれば無限大になるということですね。「自分の名前をどんどん出してもらっても構わない。求められれば行っちゃいます。僕でも力になれれば、何か助けになれば」という気持ちでご縁を大切にしているという西本さん。カシハラも、ぜひ近いうちおっさんを呼んでみたいと思います。
(カシハラ@姐御)