商品開発・企画などのコウダプロ(福岡市)がまとめた2022年度の「自治体経営力ランキング」で、宮城県大和町が全国1位に選ばれた。大和町が1位になったのは20年度に続き2度目。21年度は10位だった。
「長期的な企業誘致で安定」
コウダプロは総務省が公表した統計資料を基に、人口や地方税収の増減率、人口1人当たりの地方税収や職員人件費など五つの指標を独自の計算式で得点化し、全国1741の市区町村を順位付けした。
大和町は、人口1人当たりの職員人件費(5万4033円=5位)や同地方税収(21万5230円=104位)、同地方税収増減率(プラス6.07%=148位)が上位だった。
コウダプロの担当者は「町が長期的なスパンで企業誘致や行政運営に当たり、安定につながっているのではないか」と評した。
浅野元・町長は「大変ありがたく、名誉なこと。先輩方から継承し、職員一丸となりやってきたまちづくりの基本が実ってきたと受け止めたい」と話す。
コウダプロは自治体の経営力の見える化を目的に20年度から、人口と税収の伸びや行政のコストパフォーマンスを数値化しランキングをまとめ、インターネット上で公表している。
東北の他の自治体は22年度、福島県西郷村(2位)と青森県六戸町(40位)が50位以内に入った。
ランキングは「自治体四季報」のサイトhttps://j-shikiho.com/で公開している。