3歳まで母親と同じベッドで寝た子はグレにくい

乳幼児のいる家庭の皆さん、お子さんはどこで寝ているだろうか。両親と同じ布団? それともベビーベッドなど、別のベッドや布団?
イギリスの研究者らが、子どもは少なくとも3歳まで母親と一緒のベッドで寝るべきとの見解を示した。なんとそれが後に反抗期や非行を防ぐ鍵になるという。
報告によると、一人のベッドで寝かせられた子は睡眠の質が低下し、それが脳の発達に悪影響を及ぼして、後の問題行動の呈示にも繋がるというのだ。
16人の乳児を対象とした睡眠時の心臓と脳波の調査では、母親に抱かれている時に比べ、母親の横のベッドで眠った乳児らの心臓にかかるストレス値はおよそ3倍だった。
また、睡眠の質も別々に寝た場合大幅に低下した。母親の体から離れているとレム睡眠とノンレム睡眠のリズムが乱れやすく、16人のうち10人はレム睡眠(夢を見たりする深い眠り)をうまく取れていなかった。
睡眠のリズムの乱れと、ストレスホルモンが脳にもたらす変化は、脳の発達に大きな影響を及ぼすと考えられている。ケープタウン大学のバーマン博士は、後に親子関係が難しくなったり、暴力問題や異性問題などの原因ともなり得ると指摘。乳幼児期の睡眠の質の重要性を強調した。
同博士は、健康上問題がなければ新生児は生後数週間母親の胸に抱かれて眠り、少なくとも3歳までは同じベッドで寝るよう提言している。
飲酒していたり、肥満や過度の疲労などの問題を親が抱えていない限り、母子が同じベッドで寝ることを推奨している小児科医も多い。
一方、親に押し潰されるなど、睡眠中の事故防止のためには別々のベッドで寝るのが安全上好ましいとの意見もある。これに対しバーマン博士は、新生児の窒息死は親による圧迫よりも、枕や玩具などによるものがはるかに多いと述べている。
確かに、生まれて急に母親から離されるという環境変化は、子どもに大きな不安とストレスを与えるのだろう。親のぬくもりを感じながらの安眠が脳の成長に良いというのもうなずける。将来の非行防止のためにも、押し潰さないよう気を付けつつ一緒に寝るのが一番かも知れない。
参照元:DailyMail(英文)

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