5月携帯契約数、ソフトバンクが2カ月連続の首位

 [東京 7日 ロイター] 携帯電話各社が7日発表した新規契約から解約を差し引いた5月の契約純増減数では、ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)の子会社ソフトバンクモバイルが2カ月連続の首位だった。
 米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)製のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」に加え、同社製の新型端末「iPad(アイパッド)」の3G(第3世代携帯)モデルが寄与し、5月の純増数は前年同月に比べて2倍の伸びを示した。
 ソフトバンクの5月の純増数は25万1100件で、前年同月は10万5000件だった。新年度にあたる4月の純増数である21万6000件よりも伸ばした。アイフォーンが引き続き好調だったほか、5月28日からアイパッドを国内で独占的に販売開始。5月の販売期間は4日間だけだったが、発売初日から徹夜の行列ができるなど人気の売れ行きを見せて、携帯回線が利用できる3G対応のアイパッドがソフトバンクの契約純増数を押し上げた。
 2月・3月と純増トップだったNTTドコモ(9437.T: 株価, ニュース, レポート)は5月の契約が11万3200件の純増で2位だったが、前年同期の6万1700件を大きく上回った。4月1日から発売したソニー・エリクソン製のスマートフォン「XPeria(エクスペリア)」が引き続き好調で、5月28日現在の契約数は20万件に達したという。
 5月の契約の3位はイー・アクセス(9427.T: 株価, ニュース, レポート)グループのイー・モバイルで5万5800件の純増(前年同期は6万7700件の純増)、4位はKDDI(9433.T: 株価, ニュース, レポート)で5万4700件の純増(同5万1900件の純増)だった。KDDIは5月9日で学割キャンペーンを打ち切ったため4月の純増数10万3100件から落ち込んだ。 
 番号継続制(MNP)利用による5月の状況は、転入超はソフトバンクだけの「一人勝ち」で、4万9700件のプラスだった。アイフォーンを求めてMNPを利用する契約が目立ったという。残る3社は転出超で、NTTドコモが2万4900件、KDDIは2万4400件、イー・モバイルは300件のマイナスだった。

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