5類移行で気になる「自己負担額」は? 専門家「PCR検査は2550円、抗原検査は1332円」 高額薬と入院費に“例外”も

新型コロナウイルスの5類感染症への移行に伴い、厚生労働省が医療体制の見直し案について検討しています。それによると、これまで無料だった検査や外来診療、入院にかかる費用は原則的に自己負担となります。その額や、軽減措置はどうなるのでしょうか。

■GW明けから平時の医療体制に

有働由美子キャスター
「最大4170円。この数字は、新型コロナウイルスが5類感染症に移行した後、病院を訪れた患者が支払う自己負担額の試算です(保険診療で窓口負担3割の場合)。厚生労働省が検討している内容で、費用は今より上がり、季節性インフルエンザ並みということです」

小野高弘・日本テレビ解説委員
「5類への移行は、ゴールデンウイーク明けの5月8日です。そこからいよいよ、新型コロナも平時の医療体制になります。では私たちのお金の負担はどうなるのでしょうか」

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■検査、診療、入院費は原則自己負担か

小野委員
「検査や、陽性と分かった際の外来診療、入院にかかる費用は、いずれも今は無料です。公費で負担しています。5類に移行した後は原則、いずれも患者の自己負担とすることが検討されています」

「自己負担額について、東邦大学の感染制御学研究室・小林寅竽(いんてつ)教授は、保険診療で窓口負担3割の場合、PCR検査は2550円、抗原検査は1332円を患者が支払うといいます」

■軽減も…高額な治療薬と入院費用は?

小野委員
「薬の費用はどうでしょうか。高額な治療薬『モルヌピラビル』は現在、1人あたりの治療で9万4312円かかりますが、当面、9月末までは無料で提供することを検討しています」

有働キャスター
「この額の自己負担はつらいですね」

小野委員
「自己負担でつらいと言えば、入院費が高額の場合もそうです。これも9月末までは月に最大2万円を軽減することを検討しています。それ以降は、感染状況などを見ながら継続するか検討しようとしています」

「こうした医療体制の見直し案について、3月10日にも厚労省が発表する方針です」

■廣瀬さん「配慮しつつ日常に戻れば」

有働キャスター
「13日からマスクも個人の判断になりますし、新型コロナとの付き合い方も日常になっていきます」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「5類になって(原則)自己負担というのは当然かなと思います。ただ、新型コロナにかかって高額な医療費が負担になる人や基礎疾患がある人にとっては、まだこの病気は怖いです。そういった人がいることも配慮しつつ、日常に戻っていければ良いなと思いました」

有働キャスター
「今は感染が落ち着いているので普通に戻していくのが自然だと思いますが、今度また大きな波が来た時は臨機応変に対応する、その準備と基準は、今のうちに決めておいてほしいです」(3月2日『news zero』より)

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