仙台市中心部で6月8、9日にあった東北絆まつり(実行委員会主催)について、市は26日、県内での経済波及効果が推計で63億2600万円に上ったと発表した。2日間で過去最多の約57万2000人が来場したことが押し上げ要因となり、前回2017年の仙台開催時を18億5600万円上回った。
来場者の宿泊や飲食に伴う消費額や開催事業費といった直接効果が42億4800万円。関連産業の生産などが増える1次波及効果は13億4600万円、従業員の所得向上や消費増加につながる2次波及効果は7億3200万円と算出した。
産業別の効果は、ホテル・旅館や飲食店を含む「対個人サービス業」が26億円で最多。タクシー、バスの旅客運送を含む「運輸業」が12億7400万円、広告業や警備業を含む「対事業所サービス業」が7億7300万円で続いた。
東北絆まつりは東日本大震災からの復興を願い、東北の六つの夏祭りが勢ぞろいした。25年は6県の県庁所在市の持ち回りを休止し、大阪・関西万博に出演。26年は盛岡市で開催する。