1万円、5000円、1000円の新紙幣が7月3日に発行される。20年ぶりに紙幣の「顔」とも言える肖像画が刷新され、デザインが大きく変わる。新しいお札はいつから、どこで入手できるのだろうか。仙台市内に拠点を置く主な銀行、信用金庫に尋ねた。(編集部デジタル班・藤沢和久)
肖像画は1万円札が実業家の渋沢栄一、5000円札が教育者の津田梅子、1000円札が細菌学者の北里柴三郎に変わる。大きさは各紙幣とも同じだ。
早いところでは3日朝から交換受付
日本銀行仙台支店によると、日銀では汚損などで使用に耐えない場合を除き、交換(両替)を受け付けていない。交換は市中の金融機関に委ねられるが、入手方法はそれぞれ異なる。
金融機関によると、日銀から新紙幣を受け取るのは早くとも3日朝以降。店舗によっては提供が4日午後以降になるところもある。
宮城県内で最も早いとみられるのは仙台銀行の本店(仙台市青葉区)で、3日午前9時の開店後に窓口で両替に応じる予定だ。支店は4日以降となる。
七十七銀行は本店が3日午前10時ごろから窓口で対応する見通し。支店は店ごとに開始日時が異なるため、各店に掲示している。
手数料の要否、金融機関で違い
宮城第一信用金庫は、仙台市内の本支店では3日午後以降、古川、亘理の両支店では4日以降に窓口で対応する。杜の都信用金庫は4日午後から全店で両替に応じる。
交換に両替手数料が必要なケースもある。七十七銀は20枚まで、仙台銀は同行に口座があれば20枚まで、杜の都信金、宮城第一信金は20枚以下もしくは同一金種(1万円札から1万円札など)に限り、それぞれ無料となる。それ以外は枚数に応じて最低440円かかる。
ゆうちょ銀行は交換、両替を受け付けない。3日以降順次、ATMや窓口で現金を引き出した際などに新紙幣が交ざる可能性があるという。
各金融機関とも枚数に限りがある見通し。担当者は「どれだけ届くか不透明」「大量の要望には対応できない可能性がある」などと声をそろえる。