仙台市中心部に東北6県の夏祭りが勢ぞろいする「東北絆まつり」(8、9日)で、仙台市交通局と宮城交通などはパレードがある9日午前11時半~午後4時半、交通規制のため路線バスや高速バスなどの運休や経路変更を行う。混雑が見込まれる市地下鉄は上下計136本を増便するほか、勾当台公園、広瀬通の両駅で一部出入り口の通行を制限する。
市バスは交通公園線の9便が運休。六丁の目・岡田、動物公園、循環観光バス「るーぷる仙台」など44路線466便で起終点や経路の変更を予定する。宮城交通は仙台都心循環線を含む18路線136便、高速バス10路線89便が迂回(うかい)運行する。一部路線では、電力ビル前や広瀬通駅などバス停7カ所に止まらない。
市地下鉄は南北線81本、東西線55本を増発。南北線は午前10時10分~午後5時20分、東西線は午前10時半~午後5時10分、通常の約10分間隔から5分間隔で運行する。
正午~午後4時半、勾当台公園駅では南1~4出入り口を封鎖し、公園2を出口専用にする。広瀬通駅は西3、5、6を閉じ、西1と東2でも時間帯によって出入りを制限する。
パレードに伴う交通規制は図の通り。東二番丁通は午前11時半~午後4時15分、広瀬通は午後1時半~3時45分、青葉通は午後1時半~3時半、それぞれ通行止めとなる。定禅寺通は区間によって最大5時間、通行できなくなる。
詳細はそれぞれのホームページに掲載している。連絡先は市交通局案内センター022(222)2256、宮城交通022(771)5310。
青森から「ねぶた」到着 本番へ準備着々
東北6県の夏祭りが勢ぞろいする東北絆まつり(実行委員会主催)が8、9の両日、仙台市青葉区の中心部で開かれる。仙台開催は7年ぶり。2日間で45万2000人の来場を見込む。6日は会場の西公園に青森市から「ねぶた」が運び込まれ、本番に向けた準備が着々と進められた。
午前10時半ごろ、七つに分割されたねぶたを載せたトラックが到着。夕方には青森市職員ら13人が順に持ち上げ、慎重に台車に据え付けた。
ねぶたは建国神話の英雄ヤマトタケルノミコトを題材にした「天翔 倭(やまと)し美(うる)わし」。幅約7メートル、高さと奥行き各約5メートルの中型で、重さは約1トン。8日から西公園で展示され、9日はメイン行事のパレードに出陣する。
制作したねぶた師の立田龍宝さん(39)=青森市=は「ケヤキ並木の下を進む姿が楽しみ」と期待。作業を見守った仙台市の音楽講師平間麻里さん(61)は「昨年初めて見て、熱気あふれる魅力にはまった。今からわくわくしている」と話した。
絆まつりは両日とも午前10時から。8日は午後3時半~5時5分、サンモール一番町商店街から一番町四丁目商店街にかけて、盛岡さんさや山形花笠の流し踊りがある。
総勢約1000人によるパレードは9日午後1時半~4時、定禅寺通と東二番丁通で繰り広げられる。地元の仙台七夕まつりも、長さ約3メートルの飾り10本が初めて列に加わる。福島わらじまつりの大わらじ(長さ12メートル)も登場し、秋田竿燈は途中の3カ所で演舞する。
西公園には県庁所在6市の観光PRや物販、飲食のブースが並ぶ。青葉山公園ではスポーツ体験や謎解きイベントがある。