9割がマスク外し感染 長野87人調査 知事「くれぐれも注意を」

長野県の阿部守一知事は17日の記者会見で、新型コロナウイルス感染者87人の感染時の状況を調べ、91%の79人が感染者と一緒にいた際にマスクを外す場面があったとの調査結果を公表した。スポーツ後の休憩、学校や職場での昼食、喫煙所での喫煙などの時という。「外す時はくれぐれも注意を」と呼び掛けた。2人はマスクを常時着けていたが、車に同乗して密閉空間だった可能性があるという。残る6人の状況は不明。調査対象からは、同居や医療機関内感染、経路不明は除いた。

 一方、無症状154人についてウイルス量を表す「Ct値」を調べたところ、33%の51人は非常に多かった。無症状でも人に感染させる可能性が高いことを示す結果とした。

 このほか、県が4会場で行う集団接種は26日以降、まず特別支援学校職員と警察官、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン事業に関わる自治体住民らに行うことも明らかにした。

 県内の感染警戒レベルは、全県を「警報」のレベル3としていたが、松本以外の9圏域は17日に1に引き下げた。県内全体の直近1週間の新規感染者は人口10万人当たり1・71人、9圏域別でもレベル3の基準の同2・5人を下回っている。松本は5・45人と高く、感染経路不明な人も多いため、県は警戒が必要と判断した。【去石信一】

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