9月新車販売は前年同月比+17.0%、新型車効果で5カ月ぶり増

[東京 1日 ロイター] – 9月の国内新車販売台数は5カ月ぶりに前年実績を上回った。軽自動車の販売が9月として最高となったほか、軽自動車以外の「登録車」も新型車効果で5カ月ぶりに増加に転じた。エコカー補助金終了の反動減が一巡し、消費増税の駆け込み需要も見込まれることから、10月以降は前年同月比プラスが継続するとの見方も出ている。
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日まとめた9月の新車販売台数は、前年同期比17.0%増の52万2760台だった。自販連、全軽自協によると、9月に関しては消費増税に伴う駆け込み需要はまだみられていない。
IHSオートモーティブの自動車担当アナリスト、川野義昭氏は、過去の事例では消費税が増税される半年前から徐々に駆け込み需要が始まったと指摘。その上で、10月頃から消費増税を意識した購買行動がみられるようになると述べた。さらに今年は東京モーターショーも開催されることから、年末に向けて市場全体にも盛り上がりが見込めるという。
<登録車はホンダが14カ月ぶり増>
登録車は同12.4%増の32万4315台だった。各社、新型車が好調に推移したほか、前年9月後半に補助金切れで販売が失速した反動もある。ブランド別では、小型車「フィット」の新モデルを投入したホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)が50.5%増となり、14カ月ぶりに前年同月比プラスとなった。
トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)は「カローラ」の新モデルや「クラウン」などの販売が好調に推移し、5カ月ぶりに前年実績を上回った。一方、日産自動車(7201.T: 株価, ニュース, レポート)は同1.0%減と2カ月ぶりにマイナスとなった。
<軽自動車は9月として最高>
軽自動車の販売台数は、同25.4%増の19万8445台だった。3カ月連続で前年実績を上回り、9月として過去最高となった。各社、新型車の販売が好調に推移している。
主要メーカー別では、スズキ(7269.T: 株価, ニュース, レポート)が同10.4%増の5万5779台、ダイハツ工業(7262.T: 株価, ニュース, レポート)が同19.5%増の6万1581台となった。8月はスズキがダイハツを抜いて33カ月ぶりに首位となったが、9月はダイハツがスズキを抜き返した。
ホンダは同30.2%増の3万5380台。6月に新型車を投入した日産は同2.0倍の2万0569台、三菱自動車工業は(7211.T: 株価, ニュース, レポート)は同60.1%増の9615台と大幅に増加した。

タイトルとURLをコピーしました