有名素人AV嬢が逮捕されて
「私も何度か彼女のAVを視聴していたので、『あぁ、あの女の子が逮捕されたのか』とすぐにわかりましたよ。アダルトサイト『Pornhub』では、出演動画のほとんどが100万回以上、合計では1億4000万回も再生されている有名日本人女性ですからね」(ライターの尾谷幸憲氏)
警視庁は5月14日までに、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列の疑いで板橋尚皇実(32歳)と桐伸年(29歳)両容疑者を逮捕した。
婚約中だというふたりが、露天風呂やキャンプ場などで撮影したAVや画像は、’21年11月から今年3月までに3000点を数え、その収益は9500万円にも及んだ。
「『無修正動画が合法の海外にあるサイトにアップしていたので問題ないのでは』という意見もありますが、日本で撮影し日本人向けに陰部や性交を公開することは、わいせつ物陳列罪と同じく違法です」(ネット犯罪に詳しい弁護士の岡田崇氏)
Xや「Pornhub」にも大量の無修正動画をアップするとともに、月2000円ほど払えば動画が見放題になるSNSで荒稼ぎしていた。
彼女らに限らず、そうした手段で億万長者になった人気配信者も数多い。
過激化していく動画投稿
ITジャーナリストの井上トシユキ氏が語る。
「サービス利用者が増えれば増えるほど収益が上がる仕組みなので、必然的に過激化していく。YouTubeで撮影のノウハウを学び、最初に儲かったおカネで良い機材を買い、クオリティを上げてさらに儲ける。4K高画質を謳い、湖上での性行為をドローンで撮影するような動画まで投稿していた例もあります」
2年ほど前にはAVで5億円稼いだ日本人カップルも話題となった。わいせつ動画を投稿して稼ぐ人は増える一方だ。
「とくに日本人女性は外国人に人気です。同じ手法で稼ぐライバルは多いので、閲覧数を増やそうと、潮吹きや肛門性交などの過激プレイも急増中です」(前出の尾谷氏)
海外出稼ぎ売春と同じく、警察とのいたちごっこは続くだろう。
「週刊現代」2024年6月1日号より