20代へのアンケートで、趣味・娯楽に関して多かったのは「ネットで済ませる」という意見。この点は大人世代がイメージする通りの結果になった。

「周りを見ても家でネットして過ごす人が多い。上の世代の趣味といえば、車に旅行にお金のかかるものばかりなので、そういう人たちは、そのギャップにイラッとしてるのかもしれない」(24歳・女性・一般事務)

’95年のインターネット元年から20年。成長期をネットとともに過ごした20代にとっては立派な娯楽なのだ。それに呼応してか、ライブ会場などの“現場”にあまり興味が持てないのも、今の若者の特徴といえる。

「海外サッカーが好きだけど、試合は全部自宅観戦。『一人で観てもつまらないじゃん』って言う気持ちもわかるけど、みんなで盛り上がるより、じっくり楽しみたいので」(23歳・男性・公務員)

「音楽が好きで知識も結構あるのに、ライブに行かないだけでにわか扱いされるのが心外。でも、ライブは音が悪くて、損した気分になるから行きたくない」(24歳・男性・自動車関係)

ここで登場した「にわか」という言葉に、ゆとり世代の反応はとても敏感。そうしたプライドの高さが嫌われる要因かもしれない。

「先輩たちが好きなスポーツの話で盛り上がっているのがうらやましい。でも、浅い知識だと絡みにいけない」(25歳・男性・IT)

「趣味にするなら、勉強しなきゃいけない風潮がイヤ。もっと気軽に楽しんでると、長年ファンの人に『にわか』って言われそう」(24歳・女性・保険営業)

ちょっと卑屈すぎる気もするが、やはり大人の目が気になるようだ。

<趣味や娯楽に関してゆとり世代だと感じた理由>

1位 ネットで済ませてしまうことが多い…70.4%

2位 購買意欲が低い…38.7%

3位 現場に足を運ぶことに興味がない…25.8%

4位 熱中できる趣味がない…22.6%

― [嫌われる20代]を自己分析する【6】 ―

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