今年9月からパリ五輪の出場権をかけて開催される『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』。’95年に同大会のイメージキャラクターとして結成されたV6以降、嵐やNEWS、Hey! Say! JUMP、Sexy Zoneが大会に合わせてデビュー。
川合俊一会長は周囲に「起用はまずい」と相談
’19年はすでにデビューしていたジャニーズWESTが大会サポーターを務めたものの、“バレーボール=ジャニーズ”の図式が出来上がっていたが、週刊文春の報道によると今大会ではジャニーズタレントが一切出演しないことになったという。
「主催は国際バレーボール連盟(FIVB)ですが、共催には日本バレーボール協会と独占中継を行うフジテレビが名を連ねています。バレーボール人気が低迷した’90年代に集客と視聴率アップを狙い、フジテレビの意向でジャニーズアイドルが起用されるようになったという経緯があります」(テレビ局関係者)
6月29日に『文春オンライン』がAぇ!groupのデビューが決定したことを報じたが、バレーW杯のイメージキャラクター就任発表のタイミングで正式発表する予定だったようだが……。
「ある参加国から“ジャニーズのアイドルが大会に関わるのであれば出場を取りやめる”と強い抗議があったことで、内定していたAぇ!groupのイメージキャラクターの話はたち消えになったそうです。主催の国際バレーボール連盟からNGが出たら、フジテレビも従うしかないですから」(スポーツ紙記者)
日本バレーボール協会の会長を務める川合俊一は、『週刊文春』の直撃取材に対して、「全然聞いてないんで。ジャニーズとかそういうのまったく聞いてないからわかんないです」と答えたものの、周囲には「性加害報道が決着するまでは、ジャニーズの起用は相応しくないのでは?」と相談していたという。
「フジテレビ関係者に聞いたのか、6月の段階で “ジャニーズの新グループが今大会もイメージキャラクターを務めるみたいなんだけど、性加害報道が決着するまでは起用すべきではないと思う”と周囲に相談していたそうです。川合さんは3月にバレー業界の“暴力撤廃アクション”を発表していますから、ジャニーズタレントの起用を問題視するのは当然だと思いますよ」(制作会社関係者)
ホッとしているバレー関係者
Aぇ!group起用が白紙になったことで、ホッとしているバレー関係者は少なくないようだ。
「イメージキャラクターの起用はフジテレビの意向が強く反映されています。今でこそアイドル顔負けの人気を誇る若手選手も育っていますが、低迷期も見捨てずに大会の放送を続けてくれたフジテレビと人気復活に貢献してくれたジャニーズ事務所には恩があるので、日本バレー協会は演出に対して文句を言えないんですよ。
国際バレーボール連盟の意向を汲んでフジが“ジャニーズ外し”を許可したことに、ホッとしている関係者は多いですね。“暴力撤廃アクション”を掲げているのに、性加害報道のあるジャニーズ事務所のグループを起用したら、説得力がなくなりますから」(バレーボール関係者)
公益財団法人日本バレーボール協会に、今大会にジャニーズタレントが出演しないのが事実か確認したところ、
「大会の演出に関してはフジテレビにお任せしております。現段階ではイメージキャラクターなど演出に関する情報はこちらには届いておりません」
とのことだった。「所属タレントには罪はない」という声も聞かれるが、国際バレーボール連盟はジャニーズの起用を「Aぇ!(良い)」とは言わなかったようだ。