マーケティング・リサーチを行うクロス・マーケティング(東京都新宿区)は、20〜69歳の働く男女を対象に「生成AIに関する調査」を行った。AIに代替されると思う職業を聞いたところ、「財務・会計・経理」(23%)と答えた人が最も多かった。
次いで「一般小売店の店員」(22%)、「運転手」(19%)、「データサイエンティスト」「システム・サイト保守運用」(いずれも18%)、「マーケティング」(16%)と続いた。
一方、代替されないと思う職業は「農業・漁師」(23%)がトップ。次いで「医者・看護師・歯科衛生士」(21%)、「経営者」(20%)、「介護士」(19%)、「カウンセラー」「法曹(弁護士、検察官、裁判官)」(いずれも17%)と続いた。
会社で生成AIが導入される可能性のあるホワイトカラー(事務、管理職)に限って、サービスごとの利用状況を調べた。最近メディアでも話題になっている「ChatGPT」の認知率は78%、利用経験は39%と他サービスに比べ突出して高い。次いで「Bing AI」(認知率21%、使用率8%)、「Bard」(同16%、6%)と続いた。
「ChatGPT」を現在主に利用している人は27%と、2022年11月公開から半年あまりで3割近くになった。認知率で2位と3位に入った「Bing AI」「Bard」の利用率は、1割にも満たなかった。
今回の調査は、全国の20〜69歳の働く男女を対象にインターネットで行った。期間は5月12〜15日、有効回答数はスクリーニング調査7532人、本調査1345人。