8月9日付けの「日本の反韓流ブームは政治的に」という記事は、同月7日のデモをいちはやく伝えた。「日本人は韓国アイドルとお涙頂戴の韓国ドラマはもう十分と思っているようだ」と皮肉交じりに報じている。火種となった俳優、高岡蒼甫氏のツイッター上の発言まで伝えるなど詳しい記事になっている。
ペ・ヨンジュン氏が日本で神格化され続けているにもかかわらず、近頃のK-POPのオリコンチャートの支配を見ると、日本人は韓国アイドルとお涙頂戴の韓国ドラマはもう十分と思っているように見える。
メディア各社によって正確な参加者の人数は違うが、朝鮮日報は8月7日(日)に500名のデモ参加者がフジテレビ本社に集まり、表面上は延々と韓流ブームを流し続ける放送局に抗議したと報じた。
日本人で有名な俳優である高岡蒼甫氏(29)が先月、アンチ韓流ブームに関する意見をツイートし、議論を呼びバトルロワイヤルの火蓋が切って落とされた。高岡氏は『8チャンネル(フジテレビ)は二度と見ない』と発言し、『時々、8チャンネルは韓国のテレビ局かと思う。日本人は日本の伝統的な番組が見たい。』とも語った。
元記事:Anti-Korean Wave in Japan turns political
「世界進出なんて笑わせないで」と冷笑
CNNでは、この他にもフリーの女性記者で翻訳家のエスター・オーも韓流コンテンツへの批判記事を寄せている。「K-POPが世界を征服する?笑わせないで」と、タイトル。5月26日に「K-POPはアジアで人気があるけど、韓流が世界的に人気だっていうのは信じない。世界で一番大きな音楽のマーケットは単純に気にしてない」と冷たくあしらっている。
誤解しないで欲しいのは、私はK-POPが韓国国外で聞かれ始めて国際的なファンのベースを獲得し始めているってことには賛成する。だけど、韓流と-POPに冠するメディアの報道はばかばかしいほど一方的。
BoAがアメリカで何年か前にデビューしたとき、全てのメジャーなウェブサイトは彼女は西半球の韓流ムーブを先頭を切って牽引したと主張して、BoAは”Bring on America”(アメリカを連れてくる)の略だと言われてた。
残念ながら、彼女はアメリカを連れてくる代わりに失敗に終わりました。彼女のアメリカでのアルバム”Eat You Up”はThomas Troelson氏によって手がけられ、マドンナ、ブリトニー・スピアーズ、ジェニファー・トペスと仕事をしたことで知られているBloodshyとAvantのデュオによってトラックはフューチャーされたにも関わらずです。
BoAのようにSe7enはマーク・シメル、リッチ・ハリスンとダークチャイルドを起用して北米での成功に挑戦しました。結果はどうだった?完璧な大失敗です。
BoAやSe7enのような壊滅的な結果より、私が興味をもったのは韓国メディアが彼らのことをアメリカにK-POPを紹介する大使だとしつこく売り込んだ点です。
私が尋ねたいことは、国籍関係なく、歌手がアメリカのオーディエンス用に英語の歌でアメリカでデビューしたとき、その歌手を韓流ブームと呼んでいいのでしょうか?
(略)
BoAとSe7enはアメリカ人によって作られた曲を英語で歌いました、それらがアメリカのマーケットに合うように変えられ売られました。(にもかかわらず、失敗しましたが)
こうなると彼らのアメリカでのデビューと音楽は韓国人として明確で特有な要素を含んでいるのでしょうか?
単純に韓流のコンセプトを賛美することとK-POPの排他性と特異性に強迫観念的に取り付かれるのではなく、韓国メディアはアーティストが英語の曲でアメリカでデビューしたときに人々はそれがJ-POPなのかK-POPなのかなんて気にしないということを理解するべきです。
アーティストが異なる文化圏に出て、その文化のルールによって楽曲を演奏したら韓流という観念は当てはまることはありません。
(元記事:K-Pop taking over the world? Don’t make me laugh)
CNNのプロフィール欄によると、オー氏は、米国カリフォルニア州出身で現在は韓国のソウル在住。近代韓国文学が専門で、翻訳者や通訳として活動しているという。米韓の両国に精通した記者から見ると、韓流コンテンツの世界進出はまだまだ遠い夢のようだ。