ETC1000円走り放題は2011年3月末まで。4月以降はどうなる!?

 現在土日と休日に適用されている高速道路料金「1000円走り放題」は、2011年3月一杯までとなっている。そこで4月以降の高速道路料金をどうするか検討されていたのだけれど、どうやら普通車に関しては休日関係なしの『2000円走り放題』になるようだ。以下、現時点で解っていることを紹介しよう。
 まず基本となるのは「軽自動車1000円、普通車2000円で走り放題。中型車以上と近距離に関しては従来通りのETC割引を継続」といった内容。興味深いことにECOカーが軽自動車同じ料金になるというもの。環境問題を考えると、ECOカーの料金を下げるというのは正しい。
 軽自動車でも10・15モード燃費で20km/Lを下回るモデルは少なくない。一方、プリウスのように普通車で軽自動車の燃費をはるかに超えるモデルだってあります。だったら普通車/軽自動車という区分でなく、一律に燃費という切り方もあると思うのだけれど、今回そこまで踏み込めず。
 ちなみにECOカーかどうかの判断は前述の通り10・15モード燃費20km/Lを基準とする模様。もちろんプリウスやインサイトならOK。フィット 1.5リッターのようにグレードで適用が決まるようなケースも出てくるだろう(「X」なら20km/L、RSだと19.2km/L)。
マスコミも知らない、ETCのあんなことこんなこと
 さて、じゃあどうやって判定するかと言えば、ETC車載器の情報で行うそうな。確かに収受ゲートの係員に判断させることなど出来まい。ここまで読んで「大丈夫か?」と思う人も多いんじゃなかろうか。というのも現在、ETC車載器の情報と車両が違っていても通行できるようになっているからだ。
 極端なことを言えば、軽自動車用にセットアップした車載器を2輪車に搭載しても何ら問題なく通過可能。厳密に言えば契約違反となるけれど、2輪車用の ETC車載器は高いため、少なくない数の「軽自動車登録のETC車載器を2輪に積む」人がいます。高速道路会社も黙認している。
 さて。エコカーかどうかの判定をETC車載器の情報で行うとなれば、一段と混沌としてしまうだろう。エコカーで登録したETC車載器を外し、次に買ったエコカー以外のクルマに付け替えれば高速道路を1000円で走れることになる。これをどうやってチェックしていくつもりだろうか?
 ちなみにETC車載器の登録情報(ナンバーも入っている)と通過した車両のナンバーが合致した時だけゲートを開くようにする、ということも可能。その場合、ナンバーの汚れた雪の付着などによって視認出来なかったらETCゲートは開かない。だからこそ現状では黙認しているワケ。この点を指摘しているメディアがないのは大いに興味深い。というか知らないんだと思う。果たして政府はどういった対応策を採るのだろうか?

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