F1、バーレーンとベトナムも延期を決断

開幕戦オーストラリアGPを中止したF1が、続くバーレーンとベトナムについても延期することを発表した。

理由は”スタッフ、参加者とファンの健康と安全を確保するため”だ。シーズン開幕が考えられるのは5月末、有名なモナコGPからではないかと予想されるものの、新型コロナウイルスの監視は続けられることになる。

バーレーンはオーストラリアとの連戦で、7日後に始まる予定だった。オーガナイザーたちはこれまで無観客でレースを実施すると発表していた。しかし、この48時間の内にマクラーレンのチームメンバーから新型コロナウイルスの陽性反応が出たためチームは初戦への参加取りやめを発表。遅れてF1がレース自体の中止を決断したことを受けて同様の対応を迫られることになった。

ベトナムは4月5日(日)に史上初のF1レースを開催するはずだったが、新型ウイルスが発生した中国との近さから、可能かどうかに疑問が生じていた。中国GPはカレンダーの第4戦に組み込まれていたが、オーガナイザーの要請により、2月の段階で延期されることが決定している。

バーレーン、ベトナムと中国が延期となったが、その3戦を全て2020年中に実施することはかなり難しそうだ。現在起きている新型コロナウイルスのパンデミックを考えればなおさらだ。

5月3日(日)のオランダGPとその翌週のスペインGPがカレンダー上で最新の日程ということになるが、ヨーロッパでのウイルス拡大状況を見ると実現の可能性は低い。

モナコGPのオーガナイザーは彼らのイベントが今のところ予定通り5月24日(日)に行われると述べているが、隣国フランスの状況が急速に悪化する中、そこには”慎重に状況を監視しつつ”という警告が付け加えられている。どちらかといえば、開幕戦として現実的なのは6月7日(日)のアゼルバイジャンGPといえよう。3月13日現在、アゼルバイジャンでの新型コロナウイルスの感染者は11人にとどまっている。とはいえ、数カ月後の状況を正確に予測するのは不可能だ。

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