F1チーム代表たちの評価を集計した結果、導かれた2020年のF1トップ10ドライバーが発表された。7度目の世界タイトルを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンが、予想どおり最高点数を獲得した。
各チームの代表が2020年の活躍を評価するトップ10ドライバーのリストを提出、その順位にF1ポイントシステムに基づいてポイントが与えられた(つまり1位のドライバーには25ポイント)。それを集計して導き出したのが、今回発表されたランキングだ。
各チーム代表がどのようなラインアップを選出したのかは公表されない。また、昨年に続き、フェラーリ代表はこの企画に参加しておらず、他の9チームの代表による投票でランキングが決定した。
このようなシステムで集計された結果、発表されたトップ10ランキングにおいて、必然的に7度の世界王者であるハミルトンが最高得点171点を集めてランキング1位となった。
2位に続いたのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。実際のドライバーズ選手権ではフェルスタッペンは、2位バルテリ・ボッタスに僅差に迫りながらも3位にとどまった。
フェラーリF1は苦しいシーズンを送ったものの、シャルル・ルクレールの実績は評価され、チーム代表者投票では3位を獲得した。
2021年シーズンはマクラーレンへの移籍が決まっているルノーF1のダニエル・リカルドが、世界選手権ランキングよりひとつ上の4位に入った。F1ファンに人気の高いリカルドは、実力に関しても、チーム代表たちの視点から再び価値あるパフォーマンスを発揮したとみなされた。
F1第16戦サクヒールGPでの見事な優勝を含めて、安定した2020年シーズンを送ってきたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が5位に続いた。ペレスはドライバーズ選手権では4位を獲得している。
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、シーズンの大半をフィールド後方で戦いながら、その実力は高く評価されてきた。さらにメルセデスから参戦したサクヒールGPで見せた素晴らしいパフォーマンスもあり、チーム代表からの評価では6位に入った。
マクラーレンのランド・ノリスとカルロス・サインツJr.が7位と8位に続いた。選手権ランキングでは、サインツが6位、ノリスは9位だった。
バルテリ・ボッタス(メルセデス)とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が同点で9位を獲得した。2020年シーズンに2度の優勝を飾り、ドライバーズ選手権では2位に入ったボッタスにとっては、やや手厳しい評価といえるかもしれない。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルはトップ10入りを逃した。4度のF1世界王者であるベッテルは、2021年にはアストンマーティン(レーシングポイント)に移籍し、新たなスタートを切る。1年後の同様のランキングではトップ10に入る活躍を見せるのかどうかが注目される。
■F1チーム代表が選んだ2020年トップ10ドライバー(formula1.com集計)
順位 | ドライバー | ポイント |
---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | 171 |
2 | マックス・フェルスタッペン | 156 |
3 | シャルル・ルクレール | 132 |
4 | ダニエル・リカルド | 95 |
5 | セルジオ・ペレス | 82 |
6 | ジョージ・ラッセル | 75 |
7 | ランド・ノリス | 45 |
8 | カルロス・サインツJr. | 37 |
9 | バルテリ・ボッタス | 27 |
9 | ピエール・ガスリー | 27 |
※投票に参加したF1チーム代表
シリル・アビテブール(ルノー)、クリスチャン・ホーナー(レッドブル)、サイモン・ロバーツ(ウイリアムズ)、アンドレアス・ザイドル(マクラーレン)、ギュンター・シュタイナー(ハース)、オットマー・サフナウアー(レーシングポイント)、フランツ・トスト(アルファタウリ)、フレデリック・バスール(アルファロメオ)、トト・ウォルフ(メルセデス)