G7科技相会合が閉幕 各国代表団、ナノテラスを視察

仙台市で開かれた先進7カ国(G7)科学技術相会合は14日、3日間の日程を終え、閉幕した。最終日は各国の代表団が東北大青葉山新キャンパス(青葉区)を訪れ、2024年度の本格稼働を控える次世代型放射光施設「ナノテラス」の整備状況を視察した。

 高市早苗科学技術担当相や各国閣僚ら約30人が参加。施設内の見学ホールで、大野英男東北大総長と、地元側の運営主体となる光科学イノベーションセンター(青葉区)の高田昌樹理事長から、施設の概要について説明を受け、実験ホールに入った。

 視察後は、東北大などが主催した「量子技術」に関するフォーラムに出席。ミクロの世界で成り立つ「量子力学」という特殊な物理法則を利用し、通信や計算を行う量子技術の実用化に向け、産学官の国際協調の必要性を共有した。

 科技相会合は13日、地球規模の課題解決に向け、宇宙ごみ対策、海洋観測に関する国際協力を盛り込んだ共同声明を採択した。

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