赤羽一嘉国土交通相は17日、記者会見し、新型コロナウイルスの拡大に伴い打撃を受けた観光業界を支援する「Go Toトラベル」事業について、7月22日から開始するものの、東京都を発着する旅行が当面の間、支援の対象外となることを説明した。赤羽国交相は、都内の観光関連事業者、都民から「大きな期待があった」と指摘。その上で「このような形になったことは私として断腸の思いだ」と述べた。 【動画】赤羽国交相が会見 GoToトラベル「東京対象外」の詳細は また、「一刻も早く都民に観光を楽しんでいただく、この事業に参加していただけるよう国交省をあげて(取り組む)。近いうちにそうした環境が訪れると心から期待を申し上げたい」と述べた。[画像]会見する赤羽国交相
政府は16日、新型コロナウイルス対策分科会を開いた。分科会では、東京都が目的地となっている旅行、東京都民が行う旅行を当面の間Go Toトラベルの対象外とすることを審議。会の後に会見した西村康稔経済再生担当相は東京都を除外して事業を実施することで「了解をいただいた」と述べた。 Go Toトラベル事業は、国内旅行にかかる旅費の50%相当額を政府が補助する「割引」キャンペーンで、一人当たり日帰りだと1万円、一泊すると2万円を上限に補助が出る。何連泊しても良く、何度旅行しても使える。 当初8月上旬に開始予定だったが、夏休み需要を取り込むためには海の日(7月23日)からの連休前に開始した方が効果的、との判断から7月22日に開始日が前倒しされていた。一方、都内の感染者が増加傾向にあることなどから、開始時期について賛否が分かれていた。