Google検索やYouTubeの広告、細かくコントロール可能に

米グーグルは20日、検索や動画投稿サイト「ユーチューブ」上で表示される広告を利用者が細かくコントロールできる機能「マイ・アド・センター」を提供すると発表した。見たくない広告を制限できるほか、広告に使われるデータを制限することができるという。

 新機能は、グーグルアカウントにログインした状態で使える。デジタル広告は、それぞれの利用者の閲覧履歴や好みなどのデータに基づいて表示されるが、そうしたカスタマイズ機能を完全に「オフ」にすることもできるという。アルコール、出会い系、減量、ギャンブル、妊娠など、利用者が見たくない分野の広告をより細かく制限できるほか、どのようなデータが広告に利用されているかも把握できるとしている。

 グーグルは年間40兆円近い売り上げの約8割をデジタル広告で稼ぐが、利用者の間でプライバシー保護への関心が強まり、対応を迫られてきた。同社は2020年、第三者が利用者のネット上の閲覧状況を追跡できる「サードパーティー・クッキー」を今年初めごろまでに廃止すると発表。だがその後、期限を24年後半に先送りしており、対応の難しさを示している。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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