Jリーグが大型放映権契約=英企業と10年2100億円―インターネット配信軸に

Jリーグは20日、2017年以降の放映権で、英国の動画配信大手パフォームグループと破格の大型契約を結んだと発表した。契約は10年間で、過去最高の 総額約2100億円。金額は最低保証で、収益次第で上積みされる。インターネット配信に軸を移すことになり、J1~J3の全試合が生中継される。今回の契 約には無料視聴の地上波、BS放送は含まれない。

パフォーム社はインターネットを使い、スポーツの映像やデータなどのデジタルコンテンツの配信を世界的に展開している。新たなスポーツの生中継サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」を今夏から日本で開始することを6月に発表していた。

Jリーグはこれまで衛星放送のスカパー主体で放送されてきたが、スマートフォンなどモバイル端末を利用することで、視聴方法は大きく変わる。時間や場所 を選ばず楽しめることから、ファン層拡大につながることを狙っている。Jリーグの村井満チェアマンは記者会見で「日本のスポーツ界初と言える長期大型契 約。投資に見合う価値を返していきたい」と述べた。

Jリーグとパフォーム社の契約にはNTTも技術提供やインフラ整備の形で参画する。放映権料はJリーグの各クラブへの分配金の原資となり、昨年度のリー グ年間収入約133億円のうち、放映権収入が約50億円だった。新たな契約はそれを大幅に上回るもので、Jリーグやクラブの財務基盤も強固になるとみられ る。

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