JR東日本東北本部は26日、7月1日に仙台駅2階在来線改札内に開設する診療所「仙台駅スマートクリニック」と調剤薬局を報道機関に公開した。駅で医療サービスが受けられるJR東の「スマート健康ステーション」事業の一環で、開設は東北で初めてとなる。
調剤薬局も隣接
診療所は仙台市太白区のめざきクリニックが運営する。診療科目は内科。医師が対面で診察するほか、オンラインの活用で早朝、夜間、休日の受診も可能にする。医療事務員が常駐し、処方箋や他医療機関への紹介状を発行する。
オンライン診療は専用の部屋で、医師がビデオ通話を使って問診する。めざきクリニックの目崎亨理事長は「少し体調が優れない時にも気軽に相談してほしい」と話した。
隣接する調剤薬局はエスシーグループ(東京)が運営。他の医療機関の処方箋にも対応する。日本郵便などと連携し、自宅への薬の配送サービスも展開する。皿沢宏章社長は「朝に処方箋を頂ければ、当日中に配送できる地域もある。待ち時間の解消にもつながるはずだ」と語った。
診療時間は月―土曜が午前7時~午後9時(オンライン診療は月―金曜が午前7~9時と午後6~9時、土曜は午後1~9時)。日曜はオンライン診療のみで午前9時~午後8時。事前予約もできる。調剤薬局は診療時間中に営業する。
支払いは診療所がキャッシュレス決済のみ。診察料と別にかかるオンライン診療の利用料は当面、徴収しない。調剤薬局は現金にも対応する。