LDHの“脱・バーニング”路線に業界が身震い! 2017年、日本芸能界は激変する!?

2017年、日本の旧態依然とした芸能界が大きく変わるかもしれない。長年にわたり大きな力を持ってきた「芸能界のドン」ことバーニングプロダクションの周防郁雄社長に対し、EXILEのHIRO率いる芸能プロダクション・LDHによる“脱バーニング”の流れが加速しているのだ。日本の芸能界、特に音楽業界では周防社長のもと一定の“秩序”が保たれていたが、世界進出を標榜するLDHはそれをぶち壊し、新しい時代を築こうとしている。

今年からLDHは組織を大きく改変。世界各国にLDHジャパン、LDH USA、LDHアジア、LDHヨーロッパを設立し、それらをLDHワールドが統括する体制になった。LDH社長だったHIROは退任し、LDHワールドのクリエイティブ・リーダーに就任した。新生・LDHグループを周知するために、世界的なDJ、アフロジャックを迎えて「Follow YourDreams」という楽曲まで制作し、ホームページにアップしている。

「昨年にはアフロジャックとマネジメント契約を結ぶなど、世界進出を本気で狙っている。今年は、ますますその傾向が強くなるだろう」(レコード会社関係者)

そんなLDHも、昨年は悪評にまみれた1年だった。「週刊文春」(文藝春秋)にLDH内でのパワハラ疑惑、さらに一昨年のレコード大賞買収疑惑を報じられたのだ。特に買収疑惑は、レコ大選考で権力を握るバーニングプロからLDHに送付した1億円の請求書が流出。LDH所属の三代目JSoulBrothersのレコ大受賞の裏で莫大なカネが動いていたことが表面化し、音楽業界のみならず世間を揺るがす大問題へと発展したが、これがある意味“旧態依然”の癒着だらけの芸能界と決別する契機となったという。

「買収報道に周防社長は激怒。情報の流出元として請求書を送った先のLDHを疑い、両者の関係は悪化したようだ。LDHも当初は周防社長の怒りを鎮めようとしていましたが、結局はこれを機に“脱バーニング”という腹を決めた。実際、昨年からバーニングに払っていたプロモーション費を大幅に削減して、一定の距離を置くようになっている。これにより、バーニングが仕切っている各賞レースや一部のキー局が絡んだビジネスは以前より関与しづらくなるのは間違いない」(同)

いまだ音楽業界で大きな力を持つバーニングプロとの関係に一線を引くとなると、HIROとしても一世一代の大勝負となるだろう。これまでバーニングプロににらまれて、潰されてきた例はいくつもあるからだ。「HIROからすれば、絶対に潰させないという自信があるのでしょう。そもそもLDHはあまりにも大きくなったため、所属タレントを一斉に干すなんてことは無理。ここ数年、例えば日テレと組んで『HiGH&LOW』プロジェクトを行うなど、独自にテレビ局とのパイプも強めていますから」(テレビ局関係者)

バーニングプロの周防社長は、レコードの原盤権やドラマの主題歌の権利を握ることで特に音楽業界で存在感を示してきたとされる。だが、“子飼い”と見られてきたプロダクションが離反した上でビジネスを拡大したとなれば、それこそ沽券に関わる問題だ。それゆえ、今回のLDHの動きにも黙ってはいないだろう。その動向を、業界中が震え上がりながら注目している。

※画像は「HiGH & LOW」より引用

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