米Microsoftは19日、企業向けクラウドサービス「Office 365」を発表した。Office、SharePoint、Exchangeなどをオンラインサービスとして提供するもので、ベータプログラムを日本を含む13の国と地域で限定的に実施することも発表された。
「Office 365」は、ウェブブラウザーからOfficeソフトが利用できる「Office Web Apps」や、コラボレーションサービスの「SharePoint Online」、メールサービスの「Exchange Online」、コミュニケーションサービスの「Lync Online」を統合して提供するサービス。Microsoftが企業向けに提供しているオンラインサービス「Business Productivity Online Suite」「Office Live Small Business」や、教育機関向けの「Live@edu」などを統合した。
従業員25人未満の企業・団体向けには、1ユーザーあたり月6ドルまたは月5.25ユーロで、Office Web Apps、Exchange Online、SharePoint Online、Lync Onlineのサービスを提供する。
エンタープライズ向けには、1ユーザーあたり月2ドルまたは月1.75ドルでメール機能のみを提供する構成から各種の選択肢を提供。「Office Professional Plus」のデスクトップソフトが時間単位の課金で利用できる上位オプションは、1ユーザーあたり月24ドルまたは月22.75ユーロ。
Microsoftでは19日から、日本を含む13の国と地域でOffice 365のベータテストを開始。正式提供開始は2011年の予定で、40カ国でサービスを展開するとしている。