新潟を拠点とする地方アイドル「NGT48」のメンバー山口真帆(23)が、ファンの男2人に襲われていた。先月の公演後、新潟市内の自宅に帰ったところ、玄関先に押しかけられ、顔をつかむなどの被害に遭ったという。
襲ったのは25歳無職の男と男子大学生で、暴行の疑いで逮捕されたが、その後不起訴となり、すでに釈放されている。調べに対し「話がしたかった。大ごとになるとは思わなかった」と供述、性的暴行目的などについては容疑を否認したという。
「地方アイドルといっても、NGTはAKB48の姉妹グループ。活動して4年、1期生の山口さんは『チームG』11人の副キャプテンを務めたり、ネットで生出演し、ファンともやりとりするライブ配信サービス『SHOWROOM』にも積極的なタイプです。メンバーは隣のアイドルのようなもので、ファンとの交流が密で近い分、勘違いもあり、狙われやすい。地方ゆえに自宅バレもしやすく、マネジメントも危機管理も十分ではないところがある」(芸能プロ幹部)
今回の場合、さらに危険な状況にあったようだ。本人が明かしたのは、同じグループ内に「悪いこと」をしている人がいること。その人物によってメンバーの個人情報が流出し、今回の事件では加害者に山口の自宅住所などをばらした上、自宅へ押しかけるよう、そそのかしたというのだ。
「私とまた同じ目に遭う人がいるのに、結局この1カ月待っても、何も対処してくれなくて」とし、劇場支配人に相談したものの何の対処もせずに放置されていると訴えた山口。その揚げ句に「被害妄想と言って片付けようとしている」とし、こう続けた。
「私と、真面目にやってる子たちが、私と同じ怖い目をするのは、もう耐えられない。今回私は助かったから良かったけど、殺されてたらどうするんだろう」
常軌を逸した一部ファンと味方であるはずの身内が結託しているとすれば、たまったものじゃないだろう。スポーツ紙芸能デスクはこう言う。
「地方アイドルはその地方などの有力者がマネジメントを牛耳っていたり、有力者の親族がメンバーにいたりします。嫉妬と羨望が渦巻く世界で、学校の同級生にSNSで個人情報を漏洩された例もあるそうです」
前出の芸能プロ幹部はこうも言う。
「山口さんのことではありませんけど、ライブ配信サービスでは、チャットで一般サラリーマンの月給以上を荒稼ぎするアイドルもいて、問題になっています。アイドルチャット依存症になり、多重債務を抱えてしまうファンもファンですが、羨望の的だった時代のアイドルと今のアイドルは違い、恨みを買ってしまう娘も少なくないのです」 地方ゆえのジレンマの中で苦しむアイドルは少なくない。