カルチャー講座を展開する「NHK文化センター仙台教室」(仙台市青葉区立町)が9月末で営業を終了する。受講者の減少に伴い経営が悪化していた。教室の運営を手がけるNHK文化センター(東京)の仙台支社は閉鎖する。
同社によると、コロナ禍による受講者の減少などが響いた。受講料の改定や、オンライン講座の開設などを進めたものの、受講者数はコロナ禍前の60%にとどまり、業績の回復が難しいと判断した。
仙台教室は1983年10月に開設。語学、手工芸、ダンスなど年間1700の講座があり、延べ1万400人が受講している。
南出貴弘社長は「開設以来40年にわたり多様な講座を開催してきたが、極めて厳しい経営状況が続き、断腸の思いでこの決断に至った」とコメントを出した。
同社によると、岩手の盛岡(盛岡市)、北上(北上市)の両教室も9月末で営業を終了し盛岡支社を閉鎖。東北では郡山教室(福島県郡山市)のみとなる。