NTTドコモの公衆無線LANが無料化と報道、大手3社がついに全社無料へ

NTTドコモが提供している公衆無線LANサービス「Mzone」の利用料は、ユーザーの契約状況によってさまざまな価格が用意されています。スマートフォンユーザー向けの料金プラン「spモード『公衆無線LANサービス』」は、「Mzone」の利用に対して月額315円、そしてspモード自体の契約に月額315円かかるため、実際に支払う金額は月額630円となります。
10月からNTTドコモの契約者全員について回線使用料が無料となるということですが、今回の無料化がspモードの月額使用料を含むか否かについては言及されていません。spモードを不要とするスマートフォンユーザーに向けた契約プランは現状存在しないため、利用プランの詳細は今後の発表が待たれるところです。
また、利用可能場所についても、2012年夏までに現行の4倍となる約3万カ所に増設する予定とのこと。スマートフォンの普及やPC向けデータ通信ユーザーの拡大に伴い、モバイルネットワークの混雑が避けられない状態を緩和する目的で、KDDIやソフトバンクは先行して公衆無線LANサービスを無料化していましたが、最大手のNTTドコモもようやく他社に追随する形となりました。ソフトバンクモバイルが「iPhone」などスマートフォンの利用者に無料提供している公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」は、全国のマクドナルドやスターバックスの店舗で利用が可能。同社の系列企業がソフトバンクモバイルのユーザー以外にも提供している公衆無線LANサービス「BBモバイルポイント」についても、オプションの有料契約を行うことで利用可能になります。
KDDIの公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」は、スマートフォン利用者が無料で使えるもの。設定は一切不要のワンタッチ接続、3GとWi-Fiを通信状況に応じて自動切り替えするのが大きな特徴。また、このサービスについては2012年3月末に全国約10万ヵ所で利用可能となる予定です。
また、KDDIが筆頭株主となった公衆無線LANサービスを展開する「ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)」のネットワークや、「UQ WiMAX」を展開するUQコミュニケーションズのネットワークも利用し、広域での通信をカバーする動きを見せています。利用できるエリアは駅や空港、バス、地下街、商業施設、大学、auショップなどです。
一般ユーザーに向けてスマートフォンの新モデルを積極的に展開しているNTTドコモですが、Wi-Fiへの接続は設定がやや面倒で知識も必要となります。接続環境をどのように整え、利用者に浸透させていくのか、業界最大手のNTTドコモの手腕に期待したいところです。

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