進退が注目されていた英国出身のミュージシャン、フィル・コリンズ(60)が8日、自身の公式HPで、音楽活動の全面引退を正式発表した。冒頭で、「この数ヵ月ほどメディアで引退、健康不安などが報じられてきましたが沈黙を守ってきました。でも、いま決意を書くことにしました」と挨拶。メディアに報じられたからでもなく、ファンに愛されてないからでもなく(十分に愛されています)、自分の音楽が時代に合わなくなったからでもなく、「父親として2人の息子とのフルタイムを大切にしたいと思ったから」とメッセージした。
コリンズは1970年、ロックバンド「ジェネシス」にドラマーとして加入。ソロのボーカルでも人気を集め、映画「カリブの熱い夜」(84年)のテーマ曲「見つめて欲しい」などがヒット。02年に突発性難聴と診断され、08年にはステージ活動の引退を表明していた。