ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、副社長を引責辞任した最古参幹部の白波瀬傑氏。その後、嘱託社員として引き継ぎ業務を行っていたが、今月15日で退職し、完全にジャニーズ事務所を去ることが明らかになった。
白波瀬氏は故メリー喜多川氏に誘われ1975年に渡辺プロダクションからジャニーズ事務所に入社。主に広報、宣伝、メディア対応業務を担当してきた。96年に取締役、2019年には副社長に就任。再発防止特別チームの調査報告書では、ジャニー氏に対する監視・監督義務を全く果たさず、性加害の継続を許す要因になったなどと指摘されていた重大責任者のひとりである。9月7日と10月2日に行われた記者会見にも姿を見せなかったため大いに批判されたが、一切、口をつぐんだまま事務所を去るつもりのようだ。
「白波瀬氏が長年担当していた広報業務は後任がいて引き継ぎも終わっています。ジャニーズ事務所が新会社に移行すればそのノウハウも引き継がれるでしょう」(ワイドショーデスク)
白波瀬氏が得意とした“マスコミ工作”。今回の記者会見で大問題になった「NG記者リスト」の作成にも関与が疑われていたが、アメとムチを駆使するその手腕で長年にわたり、メディアを籠絡してきた。さらにこんな話もある。
「J担と呼ばれるジャニーズ担当記者がいる在京スポーツ紙6紙、そして東京スポーツで構成される『東京映画記者会』は毎年映画賞『ブルーリボン賞』を主催。ジャニーズの所属タレントは以前は賞レースには不参加でしたが、昨年発表の第64回は岡田准一、今年発表の第65回は二宮和也と2年連続でジャニーズ勢が受賞。白波瀬氏はほとんどの記者とは顔見知りで、選考会の日程を内部から聞き出し、投票権を持つ記者に選考会まで何度も“電話攻撃”を繰り返したそうです」(映画関係者)
約半世紀にわたってジャニーズ事務所の“汚れ仕事”を担ってきた白波瀬氏。秘密は地獄まで持っていくようだ。