商船三井、新クルーズ船を2024年末就航 仙台発着も計画

商船三井と商船三井クルーズは12日、新クルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI」(ミツイ・オーシャン・フジ)を2024年12月に就航させると発表した。25年4月には世界一周クルーズを始めるほか、東北では仙台発着のクルーズも計画している。

 オーシャン・フジは約3・2万トン、定員458人。229ある客室は全てスイートルームで、7タイプの部屋を用意した。客室面積は最大85平方メートル、9割がベランダ付き。アテンダントらが控え、きめ細かいサービスを提供する。

 就航当初はお披露目の意味を込め、2、3泊のクルーズを中心に運航。その後、インバウンド(訪日客)に人気の国内寄港地を巡る1週間程度のクルーズを実施する。世界一周は25年4月に横浜を出発する100日間のクルーズで、16カ国24の寄港地を回る。

 新船の導入は商船三井クルーズが立ち上げ、12日に発表した新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」(ミツイ・オーシャン・クルーズ)の第1弾。現在、運航している「にっぽん丸」と合わせて2隻体制となる。

 商船三井は27年以降、新ブランドの第2、第3弾として2隻の新クルーズ船を導入する計画がある。

 同社の向井恒道常務執行役員は「新型コロナウイルス流行前への復活にとどまらず、インバウンドをはじめ顧客層を拡大してクルーズ事業を成長させたい」と意気込みを語った。

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