アルコールや甘いものが風邪の引き金に?秋の風邪予防5箇条

夏の名残りの暑さが続いていましたが、秋冷えもみられるようになってきました。朝晩と日中の寒暖差が激しい日も多く、体調を崩すこともあるようです。こんな時に注意したいのが風邪です。

「風邪をひきやすい時期は、まず予防が大切です。例えば、アルコールと甘ものを避けること」と『季節の不調が必ずラク〜になる本』(文化出版局)の著者で源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸佳子先生(国際中医薬膳師)は言います。詳しく教えていただきましょう。

なぜ、風邪を引くのか?

風邪予防に、なぜアルコールと甘いものがよくないのでしょうか。

「風邪は身近な体調不良のひとつですが、『万病のもと』と呼ばれるように、予防を心がけ、かかったら軽いうちに治すことが大切です。

風邪は約200種類のウイルスが病原とされていますが、東洋医学では衛気(えき)が足りないため風邪(ふうじゃ)という邪気の一種が入ってくるためと考えます。衛気はわかりやすく言うと体のバリア機能で、皮膚や粘膜の状態と関係しています。そのため健康を守るためには胃腸のケアがとても大切なのです」(瀬戸先生)

秋は気づかぬうちに胃腸などの粘膜を損なってしまうもことがあるようです。

「今年は、猛暑の影響で弱っていた体に急な秋の気温や湿度などの変化があり、思いのほか負担となっています。そこへ食欲の秋で食べすぎたり、夜更かししたり、さらなる負担をかけてしまってはいないでしょうか。今年は夏風邪が流行したほか、秋には季節外れのインフルエンザが各地で大流行するなどしています。

胃腸などの粘膜が荒れる原因は、暴飲暴食、冷たいもの、甘いもの、生もの、脂っこいものの摂り過ぎ、アルコールの摂りすぎなどですね。おなかを冷やすのもよくありません。風邪予防の5箇条をまとめましたので、養生していきましょう」(瀬戸先生)

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